◆松屋長春の和菓子

 今年は和菓子のおいしさに目覚めた年でもありました。いや、前から好きだったんですけど、その深さをあらためて知ったというか。「松屋長春」さんのお菓子に感動したということも大きかったです。

 ああ、和菓子ってこんなにもおいしいものなのね、と。名古屋出張のとき、頑張って足をのばして本当に良かった。

 羽二重餅製の若草餅が忘れられません。口に含んだ瞬間、爽香に包まれた……なんてオーバーな表現が恥ずかしくないぐらいの体験だったんですよ。

 ドラマティックなまでに柔らかい食感も忘れられない。いい経験をしました。もし近くに行かれることがあれば、ぜひ寄ってみてください。

 さて2021年、コロナの影響もあり、つらい話もいろいろと耳にする年でした。飲食関係では本当に悲しいニュースが続々と。空き店舗になったテナントをみなさんも数多く目にされたかと思います。

 私のこの連載は食べること、飲むことが大好きな方が読んでくださっていると信じます。あなたの好きな飲食店、食文化をどうか2022年も、できる範囲で応援してあげてほしいです。

 来年がより良い1年でありますように。

白央篤司(はくおう あつし)

「暮らしと食」がテーマのフードライター。著書に『にっぽんのおにぎり』 (理論社)、『自炊力』 (光文社新書)など。現在オレンジページ、メトロミニッツ、ハフポストなどで連載中。料理家としても活動、企業へのレシピ提供などを定期的に行う。人物撮影:内藤恵美
http://hakuoatsushi.hatenablog.com/

Column

白央篤司の罪悪感撲滅自炊入門

料理を「作らない・作れない」ことに罪悪感を持っている人に贈る、フードライター・白央篤司さんの金言&レシピ。冷凍食品にちょい足しするのも立派な自炊。簡単なことから始めてみませんか?

2021.12.13(月)
文・撮影=白央篤司