おじいちゃん、おばあちゃんの時代から今に続く歴史あるお菓子。現代生まれなのになぜか懐かしいパッケージのスイーツ。各都道府県のアイコンとなるような愛されお菓子が一同に!


#34 広島県

◆バターケーキの長崎堂「バターケーキ」

何度もリピートしたくなる懐かしい風味のバターケーキ

 長崎堂は広島で人気のバターケーキ専門店。

 長崎でカステラの製法を学んだ初代店主が、終戦後にバラックでカステラや和菓子を販売したのが始まり。

 1961年に誕生したバターケーキは、カステラをさらに美味しく滋養がある菓子へとアレンジしたもの。

 県内外からこのバターケーキを求める人が集まり、開店前から行列ができることや、売り切れになってしまうことも。

 パッケージはこんがりと焼けたケーキを思わせる茶色やオレンジ色を組み合わせており、昭和レトロな印象の書体もポイント。

 中に入っているしおりやケーキにかけられたフィルムからは、よりケーキを美味しく食べてもらいたいという心配りが感じられる。

2021.05.16(日)
文=Five Star Corporation
写真=釜谷洋史