酒場というと“せんべろ”をイメージしがちですが、安くてうまいが一番ではないんです。

 酒場の究極の魅力は“人”。特に古い個人経営の酒場は、大将や女将さん、集まるお客さんにも強烈なカラーがあって面白い。

 いつかは行ってみたい名酒場を、酒場ライターのパリッコさんに教えていただきました。


古きよき酒場の佇まいを残した 知る人ぞ知る名店

●新宿「やきとり番番」

 創業は昭和51年。モツ焼・焼き鳥(1本 100円~)、酎ハイ(300円)という価格帯で、学生から創業以来の常連まで幅広い客層に愛される新宿の隠れた名店。

「歌舞伎町の雑踏から地下に降りると、そこは時間の止まった異世界。調理場を囲むでっかいカウンターに柱時計など、昭和ないぶし銀の世界にしびれます。

 意外と飲みたい店が少ない新宿で昔ながらの酒場が元気に営業している奇跡。道に迷った田舎町で数時間ぶりに見つけたコンビニに匹敵するオアシス感」(パリッコさん)

やきとり番番(ばんばん)

所在地 東京都新宿区歌舞伎町1-16-12 梅谷ビルB1F
電話番号 03-3200-9354
営業時間 17:00~24:00(L.O. 23:00)
定休日 無休

※価格はすべて税込み

パリッコ

酒場ライター・漫画家。酒場好きが高じて会社員から酒場ライターに転身。未知の大衆酒場、ちょっと怪しいとされる店にも果敢に訪れ、心のオアシスを発掘。酒場愛に溢れた文章やイラストは、吞兵衛の心をわしづかむ。酒カルチャー雑誌『酒場人』監修。著書に『酒場っ子』(スタンド・ブックス)ほか。

人情あふれる
古きよき酒場入門

2020.08.04(火)
Text=Kaori Minetsuki
Photographs=Taro Terasawa

CREA 2020年6・7月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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