日本の温泉もいいけれど、温泉大国なのは台湾だって同じ。
地元の人に交じって足湯でまったり、少し足を延ばして秘境の温泉でのんびりしてみたり。
台湾の豊かな温泉を巡ってみた。
<1>谷關温泉(グーグァンウェンチュエン)
![關の街は中心を流れる谷川、「大甲渓」(ダージャシー)とともにある。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/1/-/img_21f3299a1aa45248049759047bc0c9b7346204.jpg)
台中から、バスで東の山間へ。雄大な山々、そして深い谷のある小さな温泉街はどこか懐かしい雰囲気。
切り立った迫力のある岩壁と清流、そして、シンボルでもある「谷關吊橋」「捎來(サオライ)吊橋」は必見。
素朴な足湯や、できたばかりの温泉リゾートを目指し、台湾中から温泉好きが集まる場所なのだ。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/2/-/img_72d2d616adffa87cc9747c2511e5bfde358369.jpg)
谷關はその名の通り、谷と共存する温泉街。
坂道が多く、少し歩くだけでも景色がガラリと変わる風情のある街並みだ。
![街角では、茶葉と共に煮る卵「茶葉蛋」(チャイェダン)なども売られている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/5/-/img_b575df851c44c708cc7b9ed81a16f99889871.jpg)
温泉街には足湯やドクターフィッシュを楽しめる場所も。
「温泉文化館」もあり、谷關の温泉の歴史や湯質を学べる。
![足湯は源泉が48℃前後で、かけ流しで使われている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/e/-/img_ceb6bd902e63c039c91f3a6a860e91a6444985.jpg)
名物はチョウザメ料理。
キレイな水でしか育たない魚で、臭みはほとんどない。
![骨がほぼ軟骨なのでコリコリ食べられる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/f/-/img_3ff54ca40701fa13f09e61aa5b7bf1b1207515.jpg)
また、アイスキャンディーも大人気。
谷關に水力発電所がつくられた際、コンクリート冷却用の製氷機が搬入され、完成後にはアイスキャンディが作られるようになった。
![五葉松や梅、紹興酒など台湾ならではの味が揃っている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/a/-/img_9a834c3086799b7df4c4aac4f1d9ef15107363.jpg)
台風も多いこの地を見守る「谷關古霊寺」は、日本人が建てたものだという。
6柱の神様が祀られており、色鮮やかな装飾に異国情緒を感じられる。
![「谷關古霊寺」](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/1/-/img_e14b04ecc6a405bcfa6bb3afe70fd058338203.jpg)
2020.02.14(金)
Photographs : Asami Enomoto, Takashi Shimizu(Beitou)
Coordination : TOP TAIWAN(Yangminshan & Beitou)
CREA 2020年2・3月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。