羽田空港からわずか55分で降り立てる離島、八丈島。「東京からいちばん近い南国」ともいわれるこの島では、一日中眺めていても見飽きることのない海、山、空の絶景と、五体五感で満喫できる、大自然の空気が待っている。
太陽、潮風、波の音
カラダも心も、深呼吸
![「Aroma & Yoga ナチュラルセラピー癒香~ゆこう~」では南原千畳岩海岸などで大自然のエネルギーを吸収するヨガツアーが人気。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/1/-/img_f1ebe3b4748bb08c56c78258bde8d4fa112033.jpg)
忙しい毎日に疲れ、街を離れて大自然に包まれたくなることが誰にでもあるもの。そんな時、ぜひ訪れたい場所がある。東京の離島、八丈島だ。
何しろ八丈島へは、羽田空港から飛行機でわずか55分。「もう着いたの?」というほどの時間で、東京からいちばん近い南国へと降り立てる。そこに待つのは、どこまでも広がる海と空と、二つの火山が生み出した絶景。ジャングルのような亜熱帯の林に滝が流れ落ち、眼下に海を見下ろす温泉があり、八丈富士の牧場では牛たちがのどかに草を食む。そして、夜ともなれば無数の星が天を覆う。
![その名のとおり、流れ落ちる滝を裏から見られる裏見ヶ滝。亜熱帯植物が茂る遊歩道でマイナスイオンを全身に。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/1/-/img_01b34d29d9d55968633e33149839f99a283084.jpg)
もちろん、景色を楽しむだけではもったいない! 八丈島の魅力は、その大自然を体感できるアクティビティが豊富に揃っていること。八丈富士や三原山には半日でトレッキングできる手軽なコースがあるし、夏にかけてはシュノーケリングで海の生き物を観察するのもいい。また、女性におすすめなのが、海岸や滝のそばでヒーリングヨガを体験できるヨガコース。自然の空気を深く呼吸しながら心身のバランスを整えれば、いつしか日々の澱も消え去っているのに気づくだろう。
![八丈富士の中腹から、海、空、山が一望できる「ふれあい牧場」。牛たちの姿にほっこり。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/3/-/img_035f16b38d5b99f4e5785641d4c60f7d157376.jpg)
![八丈島には足湯も含め7つの温泉が。末吉温泉「みはらしの湯」の露天風呂からは、昼は大海原、夜は満天の星空が楽しめる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/9/-/img_2941ba7597cd2ef167dc3430a7d1842e112834.jpg)
八丈島の他にも、近くは大島、遠くは小笠原の父島・母島と、東京には魅力あふれる離島がたくさんある。次はどの島でエナジー補給しようかな……。帰りの機内では、そんな旅のプランが芽生え始めているはずだ。
![自社牧場の牛から搾った濃厚なジャージー牛乳を使ったプリンやソフトクリームなどが味わえる「八丈島ジャージーカフェ」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/e/-/img_4e2ada68ba0eac18c167d67cf47ef72e98136.jpg)
![八丈島の伝統工芸品、黄八丈。島に自生する植物の天然染料で黄、樺、黒の3色に染めた絹糸を、手織りで一反一反織り上げる。ポーチやランチョンマットなどの雑貨はお土産にぴったり。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/c/-/img_ccf26e64ed39c001d81d32e7db61b6b6191802.jpg)
![台風の通り道でもある八丈島では、浜から運んだ玉石で石垣を作り、住居を守ってきた。陣屋(島役所)があった大里地区には今もその景観が残っており、そぞろ歩くだけで異国に迷い込んだような情緒にひたれる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/8/-/img_98d5fc9d0d74b662f136924f9968a3a7227546.jpg)
所在地 東京都八丈島八丈町大賀郷
電話番号 04996-2-0399
http://yuko.8jyo.info/
裏見ヶ滝
所在地 東京都八丈島八丈町中之郷
電話番号 04996-2-1125(八丈町産業観光課)
ふれあい牧場
所在地 東京都八丈島八丈町大賀郷5627-1
電話番号 04996-2-1125(八丈町産業観光課)
末吉温泉「みはらしの湯」
所在地 東京都八丈島八丈町末吉581-1
電話番号 04996-8-1933
八丈島ジャージーカフェ
所在地 東京都八丈島八丈町大賀郷2370-1
電話番号 04996-2-5922
https://www.hachijo-milk.co.jp/
2018.06.11(月)
Text=Yuko Harigae(Giraffe)
Photographs=Atsushi Hashimoto
CREA 2018年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。