レフカラ村で言い伝えられる
ダ・ヴィンチの謎

ティモス・スタヴロス教会。この角度からは分かりづらいが、鮮やかな朱色の屋根の美しい教会だ。

 レフカラ村には、もうひとつ村の人々に語り継がれているストーリーがある。レオナルド・ダ・ヴィンチが訪れたというのだ。村には痕跡が残されていた。そのひとつが、ティモス・スタヴロス教会(聖十字架教会)にある。

左:白い柱と、ブルーの天井、そして美しいシャンデリアが印象的。
右:教会の奥に飾られている聖十字架。キリストの足の下に木片が納められている。

 14世紀に造られたこの教会は増築や修復を繰り返し、1909年に現在の姿になった。その後、1953年にドーム内には天井画が描かれた。

 教会の奥にある聖十字架の中央に納められている木片は、イエス・キリストの磔刑に使われた十字架の一部と言い伝えられていて、ガラス越しに見学することができる。

ダ・ヴィンチがデザインしたと言われている柱の装飾。

 ダ・ヴィンチがレフカラ村を訪れたとされるのは1481年。ティモス・スタヴロス教会の内部にある6本の柱の装飾が、スコットランドの教会でダ・ヴィンチが施した装飾と酷似しているため、レフカラ村の人々は、それをダ・ヴィンチが村を訪れた証しだと信じているのだ。

人々は、ろうそくを灯して祈りを捧げる。

 さらに、ダ・ヴィンチは美しいレフカラレースに感動し、ミラノの大聖堂の祭壇に飾るためにレフカラレースを持ち帰ったとされている。

 祭壇のレースがレフカラレースだということは、近年になってミラノ市が公式に認め た。そして、1986年には両政府の外交官が出席してレフカラ村で公式式典が催され、キプロスでは記念切手が発行された。

 レフカラ村の人々によると、名画『最後の晩餐』に描かれているテーブルクロスはレフカラレースなのだという。

「ルヴィス・レース・アンド・シルバー」に飾られていた、ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』の写真。テーブルに敷かれているのはレフカラレースなのだという。

 確かな証拠はないものの、レフカラ村の人々は、ダ・ヴィンチが滞在したと信じている。小さな田舎の村に歴史的有名人が訪れたのか否か、ロマン溢れる論争は今後も続きそうだ。

【取材協力】
キプロス政府観光局

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カタール航空
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日本旅行業協会
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キプロス・インフォメーションサービス
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たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航150回超・70カ国超、海外スパ取材250軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)は4刷で、台湾・中国にて翻訳出版、第2弾『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』も中国で出版された。『ファーストクラスで世界一周(仮題)』近日刊行予定。
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