このチャレンジ、本当にやってよかったです

カレンダー用挿絵(イラスト・松尾たいこ)。

(4) 洋服を大切にするようになった

 クローゼットに洋服は増えないのに、どんどん自分の好みがわかってくるので、着る洋服が決まってくるんですよね。

 そうするとどうしても汚れたり傷んだりします。まめにクリーニングに出したり、ブラッシングしたり、毛玉を取ったりと、丁寧に扱うようになりました。

(5) 買う以外の方法でファッションを楽しめることを知った

● 小物使いがうまくなった

 同じ洋服を何度も着なくてはいけなかったので、タイツやアクセサリー(ブローチやブレスレット)・帽子などで新鮮に見える&自分が飽きないためにいろいろ工夫できるようになりました。

● レンタルをうまく活用するようになった

「レンタルリトルブラックドレス Ten.」は、予約すればいろいろ試着できて楽しいです。

 最初にお借りしたのが、たしか10月。これまでに3度利用しました。

 イベントの内容によって、ロングドレスが必要だったり、昼間のパーティーだったり夜の落ち着いたイベントだったり。

 そのたびに、何度着るかわからないドレスを買うよりも、レンタルするほうが断然いいですね。

レンタルリトルブラックドレス Ten.
https://littleblackdress.jp/

 「着たい服」がはっきりしたことで、逆に不要な服もわかりました。今後の私の課題としては、なんとなく「もやっ」とする洋服を処分し、クローゼットを好きな洋服だけにすることです。

 このチャレンジ、本当にやってよかったです。

 私と同じように「洋服が大好きで、つい買ってしまう」「クローゼットの中身がちぐはぐ」「本当に自分に似合う洋服を見つけたい」そんな方には、おすすめです。

 まずは100日間からスタートしませんか? きっと思いもよらない変化を感じますよ!

 今後の様子は、引き続き公式ブログに掲載していきます。

松尾たいこ 公式ブログ
http://ameblo.jp/taiko-closet/

松尾たいこ(まつお・たいこ)
アーティスト/イラストレーター。広島県呉市生まれ。1995年、11年間勤めた地元の自動車会社を辞め32歳で上京。セツ・モードセミナーに入学、1998年からイラストレーターに転身。これまで300冊近い本の表紙イラストを担当。著作に、江國香織との共著『ふりむく』、角田光代との共著『Presents』『なくしたものたちの国』など。2013年には初エッセイ『東京おとな日和』を出し、ファッションやインテリア、そのライフスタイル全般にファンが広がる。2014年からは福井にて「千年陶画」プロジェクトスタート。現在、東京・軽井沢・福井の三拠点生活中。夫はジャーナリストの佐々木俊尚。公式サイト http://taikomatsuo.jimdo.com/

Column

松尾たいこの三拠点ミニマルライフ

一カ月に三都市を移動、旅するように暮らすイラストレーターの松尾たいこさんがマルチハビテーション(多拠点生活)の楽しみをつづります。

2016.12.17(土)
文・撮影=松尾たいこ