木造の古民家が軒を連ねる東岩瀬町の大町通り。 岩瀬の廻船問屋の五大家のひとつ、森家の屋敷。国指定重要文化財だ。 土間から続く広間には囲炉裏があり、北前船の模型が置かれている。 中に入ると大広間が広がり、中庭へと続く。 銘酒「満寿泉」で知られる「桝田酒造店」の直営店「沙石(させき)」。 「沙石」には、他では手に入らない希少な限定酒も並ぶ。その数約100種類。店内では有料で試飲もできる。 「酒商 田尻本店」は、かつての森家の土蔵のひとつ。 「酒商 田尻本店」のセラーには、「満寿泉」だけでなく、ビールやワイン、ウイスキーなど、国内外の様々なアルコール類がずらりと並ぶ。 「富山港展望台」は、かつては行き交う船の安全を見守る灯台として使われていた。 「桝田酒造店」の桝田隆一郎社長。東岩瀬町の古民家を再生させ、シェフやアーティストを迎え入れた立役者でもある。 岩瀬大町通りにある古民家の土間が釋永岳さんのギャラリーになっている。通常は鍵が閉まっていて、事前予約が必要だ。タイミングよく作品制作の手が空いていれば、釋永さんご本人が現れて鍵を開けてくれる。 釋永さんの代表作のひとつ、大地からインスピレーションを得たという「AGE(アージュ)」。前々回ご紹介したオーベルジュ「キュイジーヌ・レジョナル・レヴォ」でも使われている。在庫があるものは、購入することもできる。 陶芸家・釋永岳さん。古民家ギャラリーの入口には「岳」のロゴが掲げられている。 工房に併設されている「IRON CHOP(アイアン・チョップ)」のギャラリー。 ステンレスとスチール(鉄)を使った銘々皿、豆皿。高級感がある。 鉄作家・澤田健勝さん。同世代の作家たちから刺激を受けるという岩瀬地区での活躍が楽しみだ。 ガラス作家・安田泰三さんの「Taizo Glass Studio (タイゾウ・グラス・ギャラリー)」。 同じ岩瀬地区の「満寿泉」の日本酒を注ぎたくなる美しいお猪口。 1階はショップと喫茶スペース、2階は1組限定の宿泊施設となっている。 入口にかけられた暖簾。右が短くなっているのは、「右肩上がり」という縁起をかついだスタイル。商人が行き交った町ならではだ。 ふたつのベッドルームの中央に、リビングスペースがある。奧のベッドルームの中央にある太い柱のようなものはクローゼット。適度な目隠しになっている。 クローゼットの後ろにあるベッドルーム。 リビングを通り抜けるともうひとつのベッドルームがある。 各部屋の引き戸を閉めると、ベッドルームのプライバシーが確保され、リビングルームもこぢんまりと落ち着く。 朝食は自炊スタイル。といってもミニキッチンにはバーミキュラの高級炊飯器と南部鉄器のやかん。これだけで美味しい朝ご飯が約束されたようなものだ。 1階では、自社ブランド「つりや」の海の保存食のほか、国内外の丁寧に作られた調味料や食材、地元の作家の器なども販売している。ガラス製の大きな照明はフランスから輸入されたものだ。 備え付けの蛇の目傘。雨が待ち遠しくなるほどステキ! 入口には暖簾がかけられている。 細長い家の、玄関を入ってすぐの居間は、「おい」と呼ばれた客間で、当時のこの地域の伝統的な建築スタイルだったようだ。 中庭に面した中広間。ここにふとんを敷いて宿泊することもできる。 廊下にはこの家で使われていた家具や薬箱が置かれている。 玄関の横にある小さな空間には古いミシンと小さなデスクが。wifiもあるのでリモートワークにぴったりだ。 中庭に面したキングサイズベッドの部屋。小さな子供連れならここで一緒に休むのもいい。 ツインベッドの部屋。ふたつのベッドルームはふすまで仕切られている。 薬の名前がかかれた小さな引き出しがたくさんある薬箱は、照明が仕込まれてインテリアの一部になっている。 バスルームは全面改装されていて快適だ。