落ちた携帯電話を拾ったTさんは…

 突然、携帯を床に落としたTさん。

 足元に落ちた携帯の明かりに照らされた彼は、そのまま動かなくなっていました。

「何、してんの?」

 Tさんの肩に手を置いて、顔を覗き込んだIさん。

「ふう……ふう……ふう……」

 Tさんの呼吸が嫌に乱れているのがわかりました。

 彼の顔は恐怖で引きつり、脂汗をにじませていたのが今でも忘れられないそうです。

「……もうそういうの、いいから早くしろよ! 帰ろうぜ!」

 たまらず叫んだIさんは床に落ちた彼の携帯を拾うと、懐中電灯を持った手で女性陣の肩を押し、入り口に向けて強引に進もうとしました。

「ちょ、ちょっと待ってそれ……」

「あ?」

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