細木数子が最期まで大事にしていたのは…

――数子さんの最期を見届けて、かおりさんご自身の生き方に変化はありましたか?

 地位もお金も持っていた母が最期まで大事にしていたのは家族でした。どれだけ仕事があっても、どれだけ評価されても、最期にそばにいるのは家族なのです。

 母は最期まで、“どう死にたいか”をはっきり持っていました。それはつまり、“どう生きるか”を決めていたということだと思います。ですから私も、六星占術を伝えることはもちろん大事にしてまいりますが、家族との絆を深め時間を大切に悔いのない人生となるよう、丁寧に生きていきたいと思うようになりました。

――4月27日(月)から細木数子さんを描いたNetflixシリーズドラマ「地獄に堕ちるわよ」が配信されます。改めて「怖い占い師」というイメージが広まる可能性もありますが、どう受け止めていますか。

 母はあれだけ強烈な存在でしたので、いまだに鑑定にいらっしゃる方から「かおり先生も怖いんですか?」と聞かれることもあります(笑)。

 でも、母の強さは演出ではなく、覚悟だったと思っています。母の代名詞のように言われている「地獄に落ちるわよ」という言葉の裏には、相談者の人生を本気で背負う責任がありました。

 ドラマをきっかけに、再び“怖い細木数子”というイメージが注目されるかもしれません。でも私は、その外側だけではなく、母の孤独や葛藤、そして家族を何より大切にしていた一面も伝わればいいと思っています。

 私は細木数子の後継者ではありますが、母と同じにはなれませんし、同じである必要もないと思っています。ただ、継ぐと決めた以上、母の名前が持つ重みも、世間の期待も、全部わかったうえで受け止める覚悟でいます。

――40代ですでに3人のお孫さんがいらっしゃるそうですが、次の後継者もそろそろお考えですか?

 いまはまったく考えていません。後継というのは、血縁だからできるものではないと、私は身をもって感じています。母から継ぐと決めたときも、簡単な話ではありませんでした。覚悟がなければできない仕事ですし、人生そのものをかけるものだと思っています。

 子どもや孫には、それぞれの人生があるので、私と同じことを強いるつもりはありません。もし将来、六星占術を本気で学びたい、人生をかけて人の役に立ちたいと強く思う人が現れたら、そのときにあらためて考えたいと思います。

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細木 かおり(ほそき・かおり)

1978年12月11日生まれ。「六星占術」を編み出した細木数子の姪として生まれ、2016年に養子縁組を経て娘となり、「六星占術」の継承者として活動をスタート。累計1億冊以上を売り上げ、“世界一売れた占い本の著者”としてギネスワールドレコーズにも認定されている『六星占術によるあなたの運命』(講談社)シリーズを受け継いだ。2025年12月には、新たな書籍『宿命大殺界の乗り越え方』(幻冬舎)を上梓した。

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