フジテレビのアナウンサーを経て、フランス人のシャルル・エドワード・バルトさんと2001年に国際結婚し、2026年で25年目を迎える中村江里子さん。

 家族とともにパリや南仏で暮らし、昨年は、YouTubeもスタート。多くの女性たちにとって永遠の憧れの地であるフランスのリアルを紹介してきました。

 4月10日には、フランスの行事や働き方、バカンス、衣食住や学校の様子、家族の風景など、自身の日常の記録27年間を一挙公開、歳時記形式で綴った書籍『366日 日々を楽しむフランスの暮らし』(すばる舎)も発売。

 今回CREA WEBでは、アナウンサー時代から夫のシャルル・エドワード・バルトさんとの出会い、国際結婚、子育てから昨年のミラノ移住までをロングインタビュー。書籍に入っていないエピソードも多数交えてお伝えします。

 3回目は、バルト家の教育方針や長女と長男が学校を卒業し独立、夫の仕事の都合で急遽、ミラノに移住することになった経緯などをお話いただきました。

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毎年日本の学校にも通わせて……

――フランスの学校は、日本のお受験のようなシステムはなく、塾に通うこともないということですが、どんな試験を受けるのですか?

 試験といっても面接だけで、自分がこの学校に行ってどんなことをしたいかなど、主にこの学校に通いたい理由を述べるだけです。下の2人も語学に力を入れている、海外の大学に行く生徒の多い学校に通学をしました。

 せっかく日本とフランス、2つの国籍を持って生まれてきているし、言葉が幅広く使える学校がいいと、みんなの意見が合いました。日本語もなんとかなるし、フランス語はできる。じゃあ、英語もできたほうがいいよね、と。

――3カ国語堪能ということになると、家庭では何語で会話をしているのですか。

 家庭では、フランス語になりますね。私は頑張って日本語を話すのですが、返答がフランス語だと、気づくとフランス語の会話になっています。次女も小さい時は日本語を話していたけど、幼稚園に行くようになったら全部フランス語になってしまいましたね。

――言葉もそうですが、文化も知ってほしいと、日本の学校にも行かせたそうですね。

 長女が3歳から昨年の次女の中学卒業までの計18年間、毎夏には(ときには秋にも)日本の幼稚園、小学校、中学校に通学させました。

 フランスは6月末から7月初めには学年が終了するので、夏休みに入るとすぐに日本へ向かうんです。日本の学校は7月20日前後まで学校があるので、2〜3週間、子どもたちは日本の学校に通っていました。

 日本の学校の授業の仕方とか、学校生活、たとえば、上履きを履くとか給食当番があるとか掃除当番があるとか、そんな日常を体験してほしかったんです。

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