フジテレビのアナウンサーを経て、フランス人のシャルル・エドワード・バルトさんと2001年に国際結婚し、2026年で25年目を迎える中村江里子さん。

 家族とともにパリや南仏で暮らし、昨年は、YouTubeもスタート。多くの女性たちにとって永遠の憧れの地であるフランスのリアルを紹介してきました。

 4月10日には、フランスの行事や働き方、バカンス、衣食住や学校の様子、家族の風景など、自身の日常の記録27年間を一挙公開、歳時記形式で綴った書籍『366日 日々を楽しむフランスの暮らし』(すばる舎)も発売。

 今回CREA WEBでは、アナウンサー時代から夫のシャルル・エドワード・バルトさんとの出会い、国際結婚、子育てから昨年のミラノ移住までをロングインタビュー。書籍に入っていないエピソードも多数交えてお伝えします。

 1回目は、アナウンサー時代からパリでの新婚生活までを振り返っていただきました。

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就職活動はせずアナウンサー試験に合格!

――江里子さんが大学を卒業した90年代、アナウンサーといえば、憧れの職業で競争率も高かったと思いますが、志望された理由を教えていただけますか。

 実はアナウンサー志望というわけではなかったんです。大学卒業後、何をやりたいか分からなくて、自分は一体何のために生まれてきたんだろう、と悶々と考える日々を送っていました。両親も私の性格を知っていたので、「大学を出たあと、1年間はここ(実家)に住んでよいし、食事の心配もいらないけれど……その間に自分のやりたいことをきちんと見つけなさい」と言ってくれたので、就職活動はストップするつもりでした。

 そんな時、家族でお世話になっている知人から、「ここで止まるのではなく、みんなで一緒に就職活動をするという貴重な体験は今しかできないし、一歩を踏み出すことで見えてくることがあるよ。私はあなたの声が好きだから……アナウンサーとかどうなの?」と言われて、「まずはトライをしてみよう!」と思ったのです。

――なかでも、フジテレビは人気で激戦だったと思いますが、就職活動はどんな準備をされたのですか?

 それが、決めてから2日後がもう締め切りで、履歴書に貼る写真もない。人事部に電話をして、「履歴書に貼る写真がないんですけど」と言ったら、「あなたの気に入っている写真を貼ってくださればよいですよ」というお返事。その対応がとても感じが良くて、「いい会社だなあ」と感激して。家の前でワンピースを着て撮った写真を貼って、自分で会社に届けに行ったんです。

――ということは、就職活動はせず合格! しかも、入社してすぐレギュラー番組を持たれて、期待の新人でしたね。

 いやいや、番組以外では、コピーを取ったり、お茶を入れたり、郵便物を取りに行ったり、雑務をしていました。電話が鳴ったら秒で取らなくてはならなくて、遅れると、「なかむら~、電話!」って怒られたり。

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