Magnificent View #704
ザリピエ(ポーランド)
(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
ポーランドの南東部にあるザリピエは、いたるところに花柄があふれる村。家や教会、橋、消防署、犬小屋まで、ザリピエ模様と呼ばれるカラフルな花柄のペイントが施され、村全体がまるでおとぎの国のような風情を漂わせている。
それにしてもなぜ、このような習慣が始まったのか。その昔、村は貧しく、煙突のある暖炉がなかったため、冬になるとストーブの煙で天井や壁が煤だらけになっていた。汚れた壁を覆うため、いつしか花模様が描かれるようになったのだという。
花模様がペイントされるのは、毎年春のイースター前。下書きもせず、そのまま絵の具を塗るという大胆な手法で描かれている。
かつて、模様を描くのは女性の仕事とされていたが、最近では男性でも描くように。伝統的な手仕事ともいえるこの花模様は今も変わらず、見る人の心を和ませている。
文=芹澤和美
