ゲレンデから温泉へ……!
野沢温泉には13の外湯があり、「湯仲間」という制度によって村人が維持管理をしている。全てが天然温泉、源泉かけ流し。村を訪れた誰もが利用できるようになっている。以前訪れた時に「大湯」と「上寺湯」に行ったので、今回は「松葉の湯」に行ってみることにした。
細くてクネクネした道を下っていくと、すぐに辿り着いた。2階建ての建物で、1階は洗濯場になっている。外湯は基本的に無料だけれど、入り口の賽銭箱へお礼をすることが推奨されている。財布に入っていた小銭を入れて中に入ると、外に出ていく人とすれ違い、ちょうど貸切になった。
寒さに凍えそうになりながら服を脱ぎ、急いでかけ湯をして浴槽に入ろうとすると、あまりの熱さに大きな声が出てしまった。さっきすれ違った人は、本当にこれに入っていたのだろうか? 信じられない。他に人もいなかったので、少し加水させてもらい、足の先からゆっくり入っていく。時間がかかってしまって、もはや熱いのか寒いのかわからない。なんとか首まで体を沈めると、一気に体が温まってきた。決して広くはない空間。でも、明るく清潔で静かで、なんとも心地よい。この場所を守ってくれる人達に、感謝しなければ……。10分ほど浸かって立ち上がると、全身が真っ赤になっていた。
夜には居酒屋を貸切にして、大宴会が開催された。散々食べて飲んだ後、細い道をゾロゾロと歩いて移動して、外国人で賑わうバーに移動する。街の明かりの中を、粉雪が舞っていた。なんて絵になる景色なんだろう。たくさんの店や宿が並ぶ、歴史ある温泉街。これだけでも十分楽しいのに、数分歩けば大きなゲレンデがあるなんて夢のようなところだ。
