夢のような、あたたかいおむすびの思い出

――食べ物は本ドラマのテーマのひとつでもあります。

 あのシーンは、フードコーディネーターの飯島さんが、夜中にその場でおむすびを握ってくださったんです。撮影前に飯島さんがおむすびを握っている姿を見かけたような気がしたのですが、「いらっしゃるはずない。眠すぎて夢なのでは」と思っていたのですが、本当にいらしてくださっていたんです。ほんのりあたたかいおむすびに、スタッフみんなの愛情も感じて、それも感激しました。

――さとこと鈴さん、司が3人で食事をする場面も、「ああドラマが帰ってきたな」と感じました。

 あれこそこの作品の醍醐味ですよね。食卓のメニューも、3人で一緒にご飯を食べる行為そのものも、あたたかなしあわせに満ちていて、演じながらとても嬉しかったです。3人であれこれ話しながら食べていると、「この作品に帰ってきたんだ」と感じました。

――さとこがどうしても好きになれない味噌を工夫して食べるシーンも、見ていて勉強になりました。

 私もです(笑)。私は本来、口に合わないと思ったら手放してしまうタイプなんです。でも、思考を変えて味噌漬けにするという発想も面白いし、苦手な味噌でも、何かを漬けるために使えば、『これなら美味しく漬けられるかな』『何を漬けようかな』と考える楽しみが生まれます。少し発想を変えるだけで、別の楽しみ方ができるんだと気づかされました。

 スペシャル版では、「とっちゃなげ汁」という料理も登場します。料理がつなぐ3人の時間も、今回の見どころの一つなので、ぜひご注目ください。

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桜井ユキ(さくらい・ゆき)

1987年、福岡県出身。主な出演作に、映画『桜のような僕の恋人』『イチケイのカラス』『君は放課後インソムニア』、ドラマ『真犯人フラグ』『ホスト相続しちゃいました』『ジャンヌの裁き』など。NHKでは、よるドラ『だから私は推しました』、特集ドラマ『満天のゴール』にて主演を務める。連続テレビ小説『虎に翼』では、主人公・寅子と女子部法科で共に学んだ桜川涼子を演じた。

衣装クレジット

ジャケット 419,100円、腰に巻いたシャツ 172,700円、パンツ 939,400円
すべてLOEWE/ロエベ ジャパン クライアントサービス 03-6215-6116

特集ドラマ「しあわせは食べて寝て待て~早春の養生編~」

昨年4月から全9話で放送したNHKのドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」の、第6話と7話の間のエピソードをドラマ化。冬のある日、パート先の唐社長(福士誠治)から地方移住について聞いたさとこは温泉や豊かな自然の力で体調を整える移住生活を夢見るが、断念。「団地での暮らしも好きだけれど、何かに挑戦できる自分でありたかった」と、時折そのことが頭をもたげ、憂うつや弱気に襲われるさとこが、薬膳ごはんや何気ない言葉に、ふと息をつき、優しい気持ちを取り戻していく――。

放送予定 総合テレビ 2026年8月18日(火)夜10時~11時12分
※NHK ONE(新NHKプラス)で同時・見逃し配信予定
原作 水凪トリ「しあわせは食べて寝て待て」
脚本 澤井香織
音楽 中島ノブユキ
出演 桜井ユキ、宮沢氷魚、福士誠治、田畑智子、中山雄斗、奥山 葵、西山 潤、土居志央梨、加賀まりこ 他
演出 中野亮平
制作統括 小松昌代(NHKエンタープライズ)、石澤かおる(NHK)

次の記事に続く 「私なんて」といつも自信が持てなかった20代。桜井ユキ...