ある日、鏡を見てふと気づく、目尻のしわ、ほうれい線、眉間の縦じわ、額の横じわ……。日頃、スキンケアに手抜きはせず、アンチエイジングを心がけていても、誰の行く先にも平等に、嬉しくない現実は待ち受けている。そうなったとき、美容の迷子にならないために、最新の美容医療事情を知っておきたい!
今回は、美容感度の高いeCREAアンバサダーの小山エリコさんと青木富美さんが、頼れる“美の主治医”友利新(ともりあらた)先生に、気になることをとことん聞いてきました!!
“目尻のしわ”に“ほうれい線”。これって、どうにかなりますか?
eCREAアンバサダーの小山エリコさんと青木富美さんが訪れたのは、友利新先生が勤務する、美容医療が専門の都内某クリニック。
2人とも美肌の持ち主だけれど、それぞれに、“自分だけにしかわからない”肌悩みを持っている様子。「今日は、友利先生に直接相談ができると聞いて、いろいろ質問を考えてきました」(青木)、「ヒアルロン酸注入治療に以前から興味があるのですが、あと一歩が踏み出せなくて……。今日、お話を聞いて、する、しないの決断ができたらいいな、と思います」(小山)
友利 美容医療は、その人が抱えている悩みに対して、どういう治療法があるかを提示することから始まります。まずは、お2人が気になっていることから、聞かせていただけますか?
小山 私は、年々、深くなっていくほうれい線です。
青木 私は、目尻のしわ。笑うと目立つんですよね……。
友利 小山さんは、小顔で痩せ型なので、ほうれい線が刻まれやすいタイプ。青木さんの気にしている目尻のしわは、笑ったときなどにだけ見える、いわゆる「表情じわ」ですね。
実は、しわのタイプによって治療法が異なります。無表情のときにも見える刻まれたしわには「ヒアルロン酸注入治療」、表情を変えたときにだけ見える表情じわには「ボツリヌス治療」をおすすめしています。
最初は表情じわを気にしていた青木さんも、ヒアルロン酸注入治療では、おでこの形を丸く整えることができると知り、俄然、興味を惹かれたよう。
友利 注入材にも種類があって、柔らかめのものはしわの治療に使い、硬めのものは、鼻や顎、おでこの形を整えるのに適しています。
小山 治療に対して前向きに考えたいけど、体の中に異物を入れると思うと、やっぱり怖くて……。
友利 異物と捉える方はすごく多いんですけれど、ヒアルロン酸は、もともと人間の体内に存在するもので、シリコンなどとは違い、異物ではありません。整形外科では、何十年も前から膝にヒアルロン酸を注入する治療が行われていますし、それに伴う副作用も、基本的にないといえます。
青木 一度、注入したヒアルロン酸の効果は、どのくらい持続しますか?
友利 徐々に体内で吸収されて消失するので個人差はありますが、一般的に、半年~8カ月程度です。
小山 もっと持続してほしいような気もします(笑)。
友利 その気持ちもわかります(笑)。でも、人間の顔は、年齢を重ねるにつれて造作や表情が変化しますよね。ヒアルロン酸は体内に吸収されてなくなるからこそ、その変化に柔軟に対応できるんです。もし、シリコンのように消えてなくならなければ、その部分だけが若いままになっちゃいますから。
年齢とともに、その人自身がネガティブに捉える部位は変化しますし、約半年に1回のカウンセリングで、医師に相談しながら、年齢に沿って自然な形で対応していけるのは、ヒアルロン酸注入治療の大きなメリットでもあるんですよ。
2014.06.26(木)
取材・文=今富夕起
撮影=深野未季
イラスト=熊谷千春