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こまつ書店 寿町本店 五十嵐祥子さん
読んでいるのに、映像が流れる不思議。
仕事人間高宮麻綾のショータイムの始まりだ。
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川又書店エクセル店 益子陽介さん
まずはリアルな仕事小説としての魅力。
高宮麻綾は一見、ビジコンで優勝してしまうような、ハイスペックで、社内評価も高い、エース社員に思える。ただ、その根っこには、事業へのこだわりと、悩みながらも「たまらない」瞬間を追い求める愚直な姿勢がある。その挫折と奮闘ぶりに一喜一憂してしまうのは、彼女の等身大の魅力ゆえだと思います。
つぎに本格ミステリーとしての魅力。
過去に起きた事故の謎を追う中で、次第に明らかになる真相はまったく予測できない展開でした。仕事における挽回劇とミステリーの伏線回収が渾然一体となっていて、痛快さとスリリングさを同時に味わえる弩級エンタメ小説でした!
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紀伊國屋書店 さいたま新都心店 大森輝美さん
わきまえてたまるか! 高宮麻綾が通りますよ!!!
…ってくらい、モーレツ若手なマーヤは応援したい主人公というより、尊敬。
この主人公、強いな。
マーヤの主人公像は新しい時代を今生きてるんだなぁと私たちに思わせてくれるはず。
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ジュンク堂書店 明石店 村中友希さん
読んだ人みんなをハッピーにする、心が洗われるような、最高のエンタメ小説。
麻綾の魅力と謎解き要素で、すっかりこの作品にハートを持っていかれました。
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紀伊國屋書店 広島店 藤井美樹さん
台風、しかも猛烈なやつ!
職場に高宮みたいなのがいたら巻き込まれたいと思わせる魅力。こういう人が何事かを成すんですよ。そしてそれは周囲にとって大きなやる気につながるんです。口は悪いけど、暴走列車のような行動力。愛すべき直情バカ。可愛いな~。惚れるね。
お仕事小説という枠に収まり切らない、ばっちりミステリでした。
内通者とか情報屋とか裏切り者は誰かとか実は現実の企業では本当にある事なんですよね。
よくぞこれだけの内容をぶち込んでまとめてくださった! ありがとうございます。
組織というもので働くすべての人達に読んで欲しい傑作でした。
少しずつ変化していく引継ぎ書に高宮の成長がうかがえて涙が出そうでした。
2025.03.11(火)