この記事の連載

 朝起きて顔や体がむくんでいると、ガッカリしてしまいますよね?太った覚えはないのに、顔も大きく見えて、なんだか脚も重い……早くリカバーしたい!と思った経験は誰もがあるはず。

 そんな“むくみ”は、実は見た目の問題だけではありません。体が冷え、血流やリンパのめぐりが悪くなっていることを知らせる、体からの“なんとかして!”というサインであることも多いのです。そのまま放置しておくと、見た目に影響が出るだけでなく、深刻な不調や病につながっていくことも。

 “むくんでいる”日に、日常生活の中ですぐにできるアイデアを紹介した『むくみとり事典 気になる「むくみ」不調を改善する 』より、一部を編集の上、ご紹介します。(全2回の1回目。2回目を読む)


●工夫次第でおいしく減塩!「朝だけ塩抜き」のすすめ

point

・塩分の摂り過ぎはむくみに直結する
・1日の塩分摂取量の目標は、成人女性で6・5g未満(※1)。さらに高血圧の予防や治療のためには6g未満(※2)と、かなり少なめ
・朝食だけ塩分なしにして、その分の塩分を昼と夜の食事に振り分ける

(※1,2 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」による

朝だけ塩抜き おすすめの朝食メニュー (『むくみとり事典 気になる「むくみ」不調を改善する 』より)
朝だけ塩抜き おすすめの朝食メニュー (『むくみとり事典 気になる「むくみ」不調を改善する 』より)

食事にメリハリをつける無理のない減塩方法

 むくみの大きな原因は、食事での塩分の摂り過ぎにあります。1日の塩分摂取量の目標は、健康な成人女性で6・5g未満。かなり味気ないと感じる量です。

 減塩のコツは、塩分を1日の総量で考えて、3回の食事にメリハリをつけること。朝食だけ無塩に近いメニューにして、昼・夜に使える塩分量を増やすという方法なら、ストレスなく減塩することが可能になります。

 ヨーグルトや牛乳、グラノーラ、果物など、朝食に適した食材は塩分なしでおいしいものがたくさんあります。どれも腹持ちがよく栄養たっぷりで、さらに脂質・糖質がセーブできるのもうれしいですね。
 

2025.01.03(金)
監修者=川嶋朗