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#2 華やかさ&上品さを兼ね備えた大人のローレイヤー

 顔周りと鎖骨下のやや低めの位置からレイヤーを入れ、毛先に厚みを残したロングヘア。

 毛先を軽く内巻きにするだけで、自然な動きが出て華やかさがアップするので、ボリュームが出にくい人にも最適なスタイルです。また、毛先に厚みがあることでまとまりもよくなるので、髪が広がりやすい人にもオススメです。

 やや長め&薄めの前髪と、顔周りに入れたレイヤーでコンパクトなひし形シルエットにすることで、ロングでも抜け感が出て小顔効果も抜群! また、ひとつに結んだ時にも顔周りにニュアンスがあることでシンプルになり過ぎず、こなれて見えるのもポイントです。

オーダーとスタイリングのポイント

 ベースは、胸下のロングヘア。鎖骨の下からローレイヤーを入れ、毛先に重さを残しながらも柔らかく見えるようカット。顔周りとトップ表面にも少しレイヤーを入れることで、フェイスラインをすっきり見せ、メリハリを出す。前髪は、薄め&長めに設定し、大人っぽさをキープしつつ、抜け感を演出。

 モノトーン系のファッションの出番が増える冬でも顔色が明るく映えるよう、カラーは、8レベルの赤み系を入れる。

 スタイリングは、ヘアオイルをなじませ、毛先をコテやアイロンで内巻きにワンカールすればOK。前髪は、軽くアイロンでカールをつけたら、薄めの束感を意識して指先でオイルを少量なじませる。前髪が割れやすい人は、髪を乾かす前にホールド力のあるミストをちょっとだけ前髪に仕込み、その後アイロンを通す。

YASUDA’s POINT

 重く見えがちなロングヘアに抜け感を出してくれるのがレイヤーですが、髪が細くて柔らかい人は、ハイレイヤーだとボリュームが出にくくなってしまい、スタイリングが難しくなる場合も。毛先に厚みを残したローレイヤーなら、軽やかさはありつつ、ボリューム感もキープできるので、簡単にまとまり感がでて、スタイリングの幅も広がります。

 また、顔周りにもレイヤーを入れることで、全体的に重さがあってもバランスがよく見えるので、スタイルアップも叶います。

 トップをよりふんわり見せたい場合は、分け目を意識的に少し変えたり、乾かす時に、根元にのみボリュームタイプのミストをつけてみるのも手です。

2024.12.27(金)
文=松原 彩