『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』や『涙の女王』に出演し、悪役の演技で強い印象を残したパク・ソンフンが日本で初めてのファンミーティングのために来日した。
今年12月にスタートする『イカゲーム』シーズン2に出演することも決定している彼に、役作りや、仕事の合間の癒しの方法について聞いた。
『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』での役作り
――日本のファンからすると、近年の出演作である『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』や『涙の女王』などについて知りたいのではないかと思います。その二作品では、悪役の演技が印象的ですが、悪役のオファーが来るようになったきっかけはあったんでしょうか?
良い作品に出会えるタイミングと役とがぴったりと合ったことで、悪役としての印象を持っていただけるようになりました。
――こうした作品の役作りはどのようにしていますか?
やっぱり僕は最初に台本を読んだときのインパクトのようなもの、最初に受けた印象というものを重要視するタイプです。そうやって台本を読んで感じたものを、演じる役に投影していきます。
最初に台本を読んだときに、話し方、動き方や服の着方、ヘアスタイルなんかが、具体的に浮かぶんです。特に『グローリー』のときは、K-POPのアイドルの方ですとか、ラッパーの方たちを見て、コンセプトに生かしました。
――撮影現場ではいかがですか? 悪役を演じるということで、あまり周囲と仲良くなりすぎないで線を引いたりするほうですか? その逆で、そういうことを気にせずに和気あいあいとしていたいほうですか?
まったく線を引くことはないですね。すごく楽しく撮影に臨むタイプなんです。けっこう現場ではふざけたりすることもあるんですよ。共演者の俳優の方たちとも、本番前までずっとふざけあったりしていて、アクションの声がかかると、皆でぱっと顔色を変えて演技をして、そしてカットがかかったら、また皆元の感じにかえってワチャワチャとするような感じでしたね。
だから、『涙の女王』のときも、『グローリー』のときも、共演者の皆さんとは仲良く過ごしていました。今も共演者とのカカオトークでのグループがありまして、連絡をお互いにとりあって、応援しあっているんです。
ただ、共演中は毎日のように会えるのですが、撮影が終わると、皆さん次の仕事に入られたりして忙しくなるので、なかなか会えないのが残念です。
2024.11.10(日)
文=西森路代
写真=佐藤 亘