脚本家ユ・ジョンヒからのメッセージには感慨深い表情も

 「悪の花」の脚本家であり、友人でもあるというユ・ジョンヒさんからも、イ・ジュンギさんへのメッセージが寄せられました。

「ジュンギさんが『悪の花』を選んでくれたことで、私が心から愛する『悪の花』という作品がつくられました。ありがとうございます。イ・ジュンギじゃないド・ヒョンスは想像すらできません。作家にとって最高のプレゼントです。ファンであり、友達としてイ・ジュンギを応援しています。作家としては、もう一度作品を通してお会いしたいですね。『悪の花』とは全く違う真新しいストーリーで」という、胸が熱くなるような愛のこもったメッセージが読み上げられると、感慨深い表情を浮かべながら、じっと耳を傾けていました。

 そして、「ありがとうございます。感動しました。想いが伝わってきました」と微笑むと「多くの製作スタッフ、脚本家、演出家の方たちがこんなに愛情をもってくれたのは、ファンのみなさんがいつも僕のことを愛してくれるからです。僕の原動力になってくれて、そして、人生のパートナーになってくれて本当にありがとうございます」とファンへの感謝の気持ちを述べると、会場からは拍手が沸き起こりました。

 続く、ファンからの質問コーナーで「俳優23年目の今、俳優としての欲は何ですか?」と聞かれると「俳優としての欲は現在進行形で持っています。その欲がなくなったらイ・ジュンギとしての存在意義もなくなってしまうと思うんです。みなさんから『欲張りすぎ』と叱られたとしても、今後も欲を持っていきたいです」と真摯に語りました。

 さらに、「好きな言葉は何ですか?」と聞かれると、「日本語では『知らんけど』が好き!」と意外な回答が飛び出し、会場からは大きな笑いが。

 また、「ヒソンとヒョンスの2役を演じ分けるにあたり、工夫したことは?」という質問には「僕はファンの方たちの前でも、視聴者の方たちの前でも、僕が演技をしていると思われたくないんです。その人として、そこにいたいんです。だから、その人物の人生を生きていると見せる事を心がけ、皆さんに感動や驚き、謎などを感じていただけるよう日々積み重ねていました」と振り返りました。

2024.10.27(日)
文=CREA編集部