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プライベートでは韓国語を猛勉強中! 夏休みには韓国でミュージカルを堪能

――今年40歳になられたということで、節目の年として舞台人として意識されていることはありますか?

 年齢を重ねてきて、やはりそのときにしかできない役がありますし、この年齢になったからやれる役もあると思います。さすがにもう『テニスの王子様』の跡部は出来ないと思いますし(笑)。でも実はこのポールという役は26歳設定なので、本当は結構厳しいんです。

 そこを何とか頑張ってやっているという(笑)。役者として若い役もできるし、年齢を重ねた役もできるというのがベストだと思います。そして、年齢とともにやれる役の幅がもっと広がっていったらいいなと思っています。

――加藤さんは舞台のときにご自身でお差し入れの料理を作ると伺ったことがありますが……。

 コロナ前は結構やっていましたけど、今はやってないんです。『ファントム』のときは城田(優)にお弁当を作んなくちゃいけなかったので作りましたね(笑)。でも、もうそろそろやってもいいかなって思っています。

――そういったお食事の面も含めて、舞台人というのは体調管理が必須だと思うのですが、これだけは体調管理に欠かせないということはありますか?

 睡眠とストレッチですね。これはもう何においても大事ですね。あとは食事……、というか食事の摂り方です。稽古中は役によってはあまり食べなかったりというのがあるのですが、本番中は結構朝ご飯をしっかり摂ります。マチソワの間はあまり食べ過ぎないようにしたりとか……。身体が重くなっちゃうタイプなので、どのくらいのバランスで食事を摂るのかというのは結構気にします。

 裸にならないといけない役のときは抑え気味にしたりはしますが、基本はあまり変わらないです。不足しがちなものを気にしながら、補うようにしています。

――お忙しくてオフはあまりないのかと思いますが、最近ハマっていることは何でしょうか?

 サウナはもうずっと行ってますね。朝に行くときもありますし、身体の疲れが取れますし、頭もすごくリフレッシュできるので、ハマってます。

――プライベートでチャレンジしていることはありますか?

 今、韓国語を勉強しているので、もう少し頑張って、喋れるようになりたいですね。僕自身が韓国ミュージカルに出演することが多いですし、韓国にミュージカルを観に行ったりするんです。友人も向こうにいるので、コミュニケーションが取れたほうが、もっと世界が広がるかなと思っていて。

 実際、日常会話程度が話せるだけで「あー、なるほど!」と思ったりすることもたくさんあります。韓国にミュージカルを観に行ったときに、聞き取れないのがすごく悔しくて。ちゃんと理解できるようになりたいと思っているんです。

 7月と8月併せて、トータルで1カ月間くらい韓国にいたんです。ちょうど、僕が来年出演する『フランケンシュタイン』をやっていたので、全キャストの組み合わせを観ようと思って、全部で6回観ました(笑)。演じる役者さんによって役の解釈もまったく違いますし、セリフの感じも全然違って刺激になりましたね。あと、今話題になっている『ベルサイユのばら』も観ましたよ。すごく良かったので、これから観られる方は、ぜひ!

――最後に読者へメッセージをお願いいたします。

 忙しい毎日の中で、エンタメとして観る作品としては、めちゃくちゃライトで気軽に観てもらえると思います。ちょっと疲れちゃったなっていうときに元気がもらえて、温かい気持ちになれる作品だと思うので、ぜひ気分転換のような感覚で観に来てください! 何も考えずに笑えると思います。下準備もなしで、本当に気軽に来ていただければ嬉しいです。

加藤和樹(かとう・かずき)

1984年10月7日生まれ、愛知県出身。2005年にミュージカル『テニスの王子様』で跡部景吾役を演じて脚光を浴びる。翌年の2006年4月にMini Album『Rough Diamond』でCDデビューを果たし、歌手活動もスタート。毎年CDリリースや日本武道館ほか、日比谷野外音楽堂などで毎年単独ライブや全国ライブツアーを開催するなど、音楽活動を精力的に行っている。2009年からは韓国、台湾、中国でCDデビューを果たし、上海や北京、韓国でもライブを行なう。俳優としてはドラマ・映画・舞台など幅広い分野で活躍。2021年4月アーティストデビュー15周年を迎え、「ローマの休日」ジョー・ブラッドレー役、「BARNUM/バーナム」フィニアス・テイラー・バーナム役の演技に対して第46回菊田一夫演劇賞・演劇賞受賞。ミュージカル界においては、ミュージカル『レディ・ベス』(2014年、2019年)、ミュージカル『タイタニック』(2015年、2018年)、『1789 -バスティーユの恋人たち-』(2016年、2018年)、ミュージカル『フィスト・オブ・ノースター~北斗の拳~』(2021年)、ミュージカル『キングアーサー』(2023年)など、話題作への出演が引きも切らない。2025年1月にはミュージカル『フランケンシュタイン』に出演予定。

『裸足で散歩』

作:ニール・サイモン
翻訳:福田響志
演出:元吉庸泰
出演:加藤和樹、高田夏帆、福本伸一、松尾貴史、戸田恵子

2024年11月8日(金)~11月19日(火) 銀座 博品館劇場 ほか
北海道、宮崎、大分、宮城、愛知、香川公演あり
https://hadashidesanpo.jp/

【東京公演アフタートークショー開催決定】
11月10日(日)12:00、12日(火)14:00、15日(金)14:00
登壇者は公式サイトにてご確認ください。

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2024.10.31(木)
文=前田美保
写真=深野未季