#2 くせ毛のハネも生かしたナチュラルなミニボブ

 もともとの髪のくせを生かし、ハンドブローで仕上げたラフさが魅力の、ナチュラルなボブスタイル。

 ロングでボリュームもあると重たくなりすぎてしまうけれど、短めレングスであえて程よくボリュームを残すと、首が華奢に見えるし引いて見たときにバランスよく見えます。

 前髪を少し幅広めに作り、両端がフェイスラインに沿って毛流れが出るよう、角度を下げているのもポイント。

 そのちょっとの気づかいが、斜めや横から見たときの抜け感につながり、地味で無難なボブとは一味違う、と感じさせてくれます。

オーダーとスタイリングのポイント

 バックとサイドはあごラインで水平ラインにカット。ある程度ボリュームを残したいので、レイヤーは入れない。前髪は薄く作り、目に少しかかるくらいの、少し長め、幅はやや広めに作る。前髪の両端がサイドに自然に流れるよう、やや角度を下げてカットを。

 スタイリングは、全体を濡らした後にオイルを全体に伸ばし、ハンドブローで少し髪を伸ばしながら乾かすと、油分が髪に浸透し、くせが伸びやすい。毛先はハネても可愛いので、あまり気にせずラフに。前髪はバームをつけて、束を作りながらサイドに流す。

 カラーは8レベルのヘーゼルブラウン。くすませずツヤを重視。

YANAGI’s Point

 短めのレングスでボリューム感があるとお洒落でバランスもよく、首回りがきれいに見えるので、さほど毛量を調整する必要はありません。ボブレングスで前髪が厚く、パツンと一直線になるとモード感が強くなりますが、前髪の分量を少なめにし、パラパラッとおろしておでこが見えるようにすると、ぐっと女性らしくナチュラルな印象になります。

2024.08.18(日)
文=斎藤真知子