この記事の連載
新旧ピッツェリアの競演 #1
新旧ピッツェリアの競演 #2
世界大戦を乗り越え、今も伝統製法を守り続ける
◆Ristorante Pizzeria Gorizia(リストランテ·ピッツェリア·ゴリッツィア)
![サルバトーレ氏は2024年、レ・チェンテナリエ(100年以上の老舗の会)会長を務め伝統を守る。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/3/1280wm/img_e3f8072a2ec7a725159cf042d446777f199573.jpg)
1916年8月、第一次世界大戦の渦中に現オーナー・サルヴァトーレ・グラッソ氏の祖父が、ピッツェリアを開業。
当時はシンプルな具材のものを数種類だけ提供し、時代とともに素材のヴァリエーションを変えながら伝統的製法を守り続けている。
![“ピッツァ・ゴリッツィア” 10ユーロは、 俳優トトの好みで作ったアーティチョークがのったピッツァ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/6/1280wm/img_36df9eb9ca93b9bd5a5dd8a60ed67bf0193058.jpg)
約18時間発酵させ高温の薪窯で手早く焼き上げた生地は、弾力感がしっかりあり嚙めば嚙むほど豊かな風味が広がる。
そんな力強い生地に負けないよう、程よい酸味のトマトソースが絶妙なバランスとなり、これぞナポリの王道という味わい。
![430~480度の高温で一気に焼き上げる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/0/1280wm/img_f0579f7b47185146ee76592a7a7f5bb6139227.jpg)
ピッツァ以外にも前菜やパスタ、ドルチェなども楽しめるのでディナーにゆっくり過ごすのもいい。
店がある丘の上のヴォメロ地区には創業当時ピッツェリアは1軒しかなく、ナポリの著名な俳優のトトも仕事帰りに食べに来ていたそう。
町の歴史を見続けてきた名店は、今も変わらずに温かなホスピタリティで迎えてくれる。
![週末は外の席もいっぱいに。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/2/1280wm/img_9213f4d71ccfd66fea75a2385c89ce94364083.jpg)
Ristorante Pizzeria Gorizia(リストランテ·ピッツェリア·ゴリッツィア)
所在地 Via Bernini 29/31, Napoli
電話番号 081 5782248
営業時間 12:30~16:30、19:30~24:00
定休日 無休
https://www.gorizia1916.com/
2024.07.12(金)
文=梅崎奈津子(ピッッェリア・スタリータ) 、祝 美也子(リストランテ・ピッツェリア・ゴリッツィア、カルムネッラ)
写真=橋本 篤
コーディネート=祝 美也子
CREA Traveller 2024 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。