日本絵画の技法を取り入れて制作

 会場にはユニーク(UNIQUE)な表現者と称された9組のアーティストが制作した、“ユニークなルックスのユニーク(UNEEK)”を題材にしたアート作品を展示。

 例えば、丹羽優太さんが木箱を使って制作したのは「大鯰登攀図(だいねんとうはんず)」。「もともとあったロゴマークなど生かしながら、シューズのイラストの上に鯰を上描きしたり、ユニークの紐を作品の中に取り入れ、 通常の作品作りで使っている和紙や墨、岩絵具なども使って完成させました」(丹羽さん)

ユニークの紐を線画的に表現

 YUIHALFさんはユニークの紐を使った線画的な表現の作品「2本の紐からできるもの」を制作。「普段制作しているデジタルの作品に比べて、今回はリアルな質感や温かみが感じられるところがいいですね。自由に創らせていただけたので楽しかったし、同じテーマで創られたほかの方の作品を観ることで勉強にもなりました」(YUIHALFさん)

木箱に段ボールでコラージュ

 儀間朝龍さんの「10」は、木箱にコラージュを施した作品です。「一見、段ボール箱に見えますが、実は木箱の上に段ボール素材を貼って制作しています。僕はずっと環境のことを意識しながら作品を制作してきたので、今回同じ理念をもつキーンと一緒に活動できて嬉しかったですね」(儀間さん)

漂流物を題材にした写真作品

 キーンの広告写真を撮影しているブルース・オズボーンさんは、これまでに撮った作品の中から4点を提供し、会場を彩りました。「海岸に打ち上げられた網やロープなどの漂流物をモチーフにした作品を選びました。今日は会場の雰囲気も素晴らしく、みんなで楽しみながら環境問題などについても意識できるところがいいですね」(ブルースさん)

2024.07.03(水)
文・写真=石川博也