街をメインフィールドとする動物写真家の佐々木まことさんが、日本の津々浦々を散歩しながら撮りためた犬や猫の写真は100万枚超! そのなかから厳選した傑作の数々をご紹介します。


vol.235

「春のお彼岸なのニャ……ボスにゃんの『お墓参り』に来たのニャ!」
「春のお彼岸なのニャ……ボスにゃんの『お墓参り』に来たのニャ!」

「春のお彼岸なのニャ……ボスにゃんの『お墓参り』に来たのニャ!」

●Shooting Memo

本日3月20日は「春分の日」で「春のお彼岸」でもあります。ご先祖様のお墓参りに行かれてる方も多いでしょうね。写真に写っております「ヅラ柄にゃんこ」がお参りに来た「黒の墓」は、いつも撮影に行く漁港の片隅にあります。
こちらの連載でも4回ほど登場しております「古参ボスにゃんこ」が、昨年11月末に虹の橋を渡りまして……長年、可愛がっていた漁師の爺ちゃんが建ててくれたようです。(名前は「黒」になっておりますが、漁師さんそれぞれが違う名前で呼んでました……)。「古参ボスにゃんこ」なのですが、11月の最後に会った日を思い出します。いつもは通りすがりに身体を膝に擦り付けてくらいの簡単な挨拶しかしないのに、その日に限ってゴロゴロ喉を鳴らしながら頭突きをして甘えてきたりと、不思議でしたが今思えば、あれが「最後の挨拶」だったのかなぁと……。「黒の墓」の周りは、子孫の野良にゃんこたちがお墓参りに来たり遊びまわったりと……いつも賑やかです♪

佐々木まこと(ささき まこと)

動物写真家。1968年北海道江別市生まれ、大阪府堺市在住。大阪芸術大学芸術学部写真学科を卒業後、同大学研究室に勤務。その後、'99年よりフリー。「わんこ」「にゃんこ」「どうぶつ」を関西圏を中心に全国津々浦々で神出鬼没にてストーカー撮影中。個展やグループ展などにも多数出展。著書に『ぼく、となりのわんこ』(オークラ出版)、電子書籍『となりのわんこ。vol.1~vol.3』(鈴屋出版)がある。最新写真集は『のらのいる風景』(鈴屋出版)。

Column

佐々木まことの犬猫脱力写真館

佐々木まことさんは、主に街をメインフィールドとした動物写真家。これまで、日本の津々浦々を散歩しながら撮りためた犬や猫の写真は、ゆうに100万枚を超えます。この連載では、その中から厳選した傑作の数々を一枚ずつご紹介していきます。

2024.03.20(水)
文・撮影=佐々木まこと