サヴォアフェールが生む抒情詩のように豊かな世界。それは1906年の創業以来、常に作品に宿るメゾンのエスプリだ。
平安時代のエッセイスト、かの清少納言が四季の自然を趣深く味わい、日々の風景に心動かされたように。ヴァン クリーフ&アーペルのハイジュエリーにときめきたい。
春はあけぼの[咲き初める桜]
儚くも美しい日本の桜からインスピレーションを得たロマンティックな作品。
枝や花芯を表現しているのは741石・計22.29カラットのラウンドホワイトダイヤモンドと、476石・計13.69カラットの極めて稀少なラウンドピンクダイヤモンド。
ピンクコーラルの花びらが春の夜明けの太陽にほんのりと染まり、薄紫色のカルセドニーの蕾は、まさに今、咲き初めるその時を待っている。
夏は夜[地球の恵み]
夏の夜空にぽかりと浮かぶのは地球? その奥底から見出される原石の秘めたる美しさとパワーを、敢えて磨き抜かれたダイヤモンドとピンクサファイアで表現している。
目を奪われるのはユニークなカットとセッティング。アシメトリーに配置されたバゲットカットのダイヤモンドは、セッティングに合わせてカットされたという。
秋は夕暮れ[宵を待つ秋桜]
優しく揺れるコスモスの畑を眺めながら、宵を告げるカラスの群れが飛び去ってゆく。そんな秋の夕暮れ時の光景が目に浮かぶような逸品は、メゾンの伝統でもあるシークレットウォッチ。
花びらにはダイヤモンドがふんだんにちりばめられ、夕焼け色に輝くローズゴールドの枝葉がそれに寄り添う。付属のグログランストラップを付ければ、クリップから腕時計に。
冬はつとめて[雪のひとひら]
ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドで可憐に表現された雪の結晶は、メゾンが1940年代からインスパイアされてきたアイコニックなモチーフ。
そのひとひらごとのピュアな煌めきが、このドロップシェイプのイヤリングにも封じ込められている。
冬の早朝、グレイッシュな空から静かに降り落ちる雪が、周囲を照らし、寒さを和らげてくれるかのように。
ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク
フリーダイヤル 0120-10-1906
Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2024.01.19(金)
Photographs=Kaz Arahama
Realization=Mami Sekiya
Assistant Edit=Mai Ogawa