撮影シーンは人生で経験したことのないことばかり(笑)

――かなりハードに見えるシーンもありましたが、挑戦してみていかがでしたか?

 本当に今までの人生で経験したことのないことばっかりでした(笑)! 「こんな感情があったのか」という気づきもたくさんありましたし、1日1日がとにかく刺激的でした。例えば1話で言うと、トレーラーにもありましたが、冬雨にシャンパンを頭からかけられるシーンとか。シャンパンってすごく冷たいんです(笑)。

 樹は翻弄される側だったので、作品内で起こる様々な問題に対して、樹として何とか対処していかないと、と向き合っているうちに自然に彼女と重なっていく感覚になりました。

――先日行われた会見では、中村さんが「クランクアップのときにさみしさがすごく残った」というお話をされていました。菅井さん自身はクランクアップのとき、どのような気持ちになりましたか?

 ゆりかさんとまったく同じです! 撮影が終わって本当にさみしかったです。撮影期間は1カ月ないくらいだったので、本当に風のようにすぎていってしまった感じでした。

――かなりハードな撮影スケジュールだったんですね。撮影を乗り切れたコツは何でしたか?

 現場の雰囲気が温かかったのが何よりでした。朝がすごく早い日もあったのですが、もともと早朝があまり得意ではないので、早起きが続いたときには、とにかく起きたらすぐにすごくすっぱい飲み物を飲んで目を覚ますのが恒例でした(笑)。

 あとはビタミン効果です。監督が私の誕生日にビタミン剤をくださったのがきっかけで、毎日のむようになってから調子がいい気がするんです。今では3種類くらい取り寄せて、毎食後気分で選んだりするぐらいハマっています。

2024.01.08(月)
文=赤山恭子
写真=今井知佑