かけがえのない記憶を贈るという選択肢

 今日は父の誕生日。喜寿を迎えた父は、お酒も飲まず、趣味もないので、毎年贈りものには悩んでしまう。節目の今年は特別なものを贈りたくて、母と姉と相談し、「お誕生日新聞」をプレゼントすることに。

 指定した日付の新聞の一面とテレビ面を一枚の上質紙にプリントできる商品だ。今回は、10枚まで贈れる「ポケットファイル」を選び、父の生まれた日や成人式、入社の日などを注文した。

 懐かしそうに新聞に見入る父の手が、ふと、ある日付けで止まる。「これは、結婚式の日だ」。それから姉と私の生まれた日が続き、父は顔をほころばせた。

「この日は雪が降っていてね」「そうか、こんなニュースがあったんだ」。口数の少ない人なのに、今日はなんだか饒舌だ。「お前たちが小さいころは大変だったけど、このころが人生でいちばんしあわせだったな」

 思いがけない言葉に、私たちは顔を見合わせる。「お父さん、ありがとう――」。気付けば、贈ったはずの私がそうつぶやいていた。

「お誕生日新聞」とは?

新聞の「一面」と「テレビ面」を1枚の上質紙(グレー色・A3サイズ)に両面印刷した商品。1点ずつオーダーメイドで製作され、全国へ配送。新聞社ごとに条件が異なるが、100年以上前の紙面から、最新のものは約半月~1カ月前の日付までを注文できる。オプションでギフト包装も可能。

3~10枚の「お誕生日新聞」を特製のL字型ポケット付きファイルに入れて贈れる「ポケットファイル」 8,550円~。こちらをはじめ、名入れ可能な商品が数多く揃う。

<取扱い店舗>お誕生日新聞オンラインショップ、お誕生日新聞楽天市場店、お誕生日新聞Yahoo!ショッピング店、お誕生日新聞Amazon店、お誕生日新聞ギフトモール店。


贈る相手の心に届く、ギフトに嬉しい3つのポイント

(1)手作業で丁寧に製作・お届け

オーダーメイド品のため、製作はすべて手作業で行われる。可能な限り紙面を目視確認し、汚れを除去。資材には国産の特注品を使用するなど、随所にこだわりが感じられる。


(2)5紙から好きな新聞社を選べる

朝日新聞、読売新聞(ともに東京本社版)、毎日新聞(首都圏版)、日本経済新聞、The Japan Times(英字新聞)からセレクト。贈る相手が馴染みのある新聞社を選べば、より会話も弾みそう。


(3)プランが多彩で欲しい商品が見つかる

1枚から注文できる「ちょこっとプラン」1,480円~など手軽なものから、30~120枚を製本して贈れる「記念日セット」29,950円~まで、相手や予算にあわせて幅広く選べる。遊び心のある「記念日パズル」11,000円も人気。

●お問い合わせ
アシストシステム研究所
お誕生日新聞オンラインショップ

https://shinbun20.com/

2022.12.16(金)
Text=Yuki Ito
Photographs=Suguru Ariga
Styling=Noriko Yaguchi

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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