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 フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。今日は、花を飾ってみませんか?

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4月30日の花は「ボタン」

 七十二候は古い暦の一つで、春分や夏至など我々にもおなじみの二十四節気をさらに細かく分けた期間のことです。

 本日4月30日は、二十四節気の穀雨の最後の期間、末候にあたる牡丹華(ぼたんはなさく)の始まりの日です。

 その名前の通り、牡丹の花が咲き始めるころというなんとも雅な暦です

 牡丹はかつて薬草として中国から日本にもたらされましたが、平安時代にはすでにその美しさを愛でるために鑑賞用として栽培されていたといいます。

 牡丹の別名は「百花王」。百獣の王はライオンですが、百花の王は牡丹とされ、気品ある香りと圧倒的な美しさには王者の風格があります。

 似た姿の芍薬と違い、牡丹が切り花として花屋さんに並ぶことはあまりありませんので、自宅で育てた牡丹を切り花として楽しみましょう。

 金の装飾のある花器は日本にも馴染み深い牡丹によく合います。

【ボタンの花言葉】王者の風格、高貴、富貴、壮麗、誠実
【ボタンが誕生花の人】1月17日、4月21日、5月7日、5月17日、7月24日生まれ

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佐藤俊輔(さとう しゅんすけ)

フラワーデザイナー。大手百貨店退社後、花の世界へ。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。'17年「女性自身」(光文社)、’19年日本最大級の花材通販「はなどんやアソシエ」にて季節のアレンジメントを連載。’20年から、CREA WEBにて「Playful Flower Life!」連載中。

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今日、花を飾るなら。
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フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。花にまつわるトピックスや飾り方などもあわせて紹介します。今日は、花を飾ってみませんか?

 

2022.04.30(土)
文=佐藤俊輔
イラスト=佐藤弘昌