「容認」なのか「反対」なのか

 今後、ご結婚に向けた動きに対して障壁があるとすれば、それは秋篠宮ご夫妻のご意向だろう。

 紀子さまはある時に、周囲にこう漏らされていたという。

「お相手の方は問題があるのに、娘は本当に馬鹿なところがあって、その辺もよく分からないので。私は非常に困っていて……」

 昨年11月に行われた誕生日会見で、秋篠宮さまは、〈結婚することを認める〉とおっしゃりながら、会見の最後で、〈(金銭トラブルの)いろいろな対応をしているとしてもですね、やはりそれが見える形になるというのは必要なこと〉と条件を付けられ、さらに〈特に結婚と婚約は違いますから〉と付け加えたため、真意は果たして、「容認」なのか「反対」なのか、その解釈をめぐって世間に議論が巻き起こった。

 秋篠宮家関係者はこう断言する。

「秋篠宮さまの本音は、今も『結婚反対』です。あのとき容認ととられる発言をしたのは、会見直前に眞子さまが発表されたお気持ちに、『結婚は生きていくために必要な選択』とまで書かれていたからでした。まるで自らの人生を賭けるかのような非常に切実な内容だったので、父親としては、そこまで思いつめる娘の気持ちを傷つけたくはなかったのです。それで、わざわざ憲法まで持ち出して、あくまでも形式的な意味で、『結婚を認める』とご発言されたというのが真相です」

 

秋篠宮さまは今でも「目を覚ましてほしい」

 だが、その後も秋篠宮さまの真意を図りかねる出来事は続いた。今年4月に小室さんが説明文書を出した際も、翌日には、皇嗣職大夫が会見で次のようにコメントした。
〈(秋篠宮ご夫妻は)小室家側がこの問題を解決するために行ってきたいろいろな対応が見える形になるように努力したものという風に受け止めておられるようにお見受けしております〉

 額面通り受け取ると、秋篠宮ご夫妻が小室さんの文書に対して肯定的な評価をしていると受け取れるが、この見方に対しても前出の秋篠宮家関係者は首を振って否定する。

2021.10.22(金)
文=「文藝春秋」編集部