街を歩いていても、デパートの食料品売り場をウロウロしていても、おいしい「おやつ」がないかと気になります。そんな私のおやつ好きを知っていて友人が教えてくれたのが、大阪に昨年12月にオープンした「和菓子 isshin」。京都で私と同じライターをしている食通の友人のおすすめですから、おいしくないはずがありません。
お店の最寄り駅は、大阪市営地下鉄の堺筋本町。駅直結の「船場センタービル」は繊維の卸問屋街として有名で、東西1kmに800店がぎっしり並んでいます。中には、エスニックな洋服や小物の小売店や飲食店などもあって、ぶらぶらのぞいて歩くとおもしろいですよ。
お店は、麻の暖簾が目印。ガラス張りの店内は明るく、ゆったり。イートインできるカウンター席もあります。店主・濱田一信さんは、菓子作りから接客、包装まで、すべてひとりでこなしています。
濱田さんは、1979年、京都生まれ。京都の和菓子の有名店で15年修業しましたが、「京都ほど和菓子が日常的でない大阪に住む、自分と同世代の人に和菓子に親しんでほしい」と、全く縁がなかった大阪で自店をオープンしました。
毎日、お店に並ぶお菓子は、わらび餅が3種類、季節の生菓子12種類、お干菓子と半生菓子が6種類。パッションフルーツや桃を使ったゼリー風の水ようかん、型に流さず丸い形に仕上げた栗蒸しようかんなど、すべてていねいに手作りしています。
2012.09.30(日)