4000メートルを超える高地を走る 豪華寝台列車で楽しむペルーの旅

旅の終わりは、インカの都クスコ

朝日を受けるクスコの街の全景。

 2泊3日の濃密な列車の旅が、ペルー有数の都市クスコで終わる。この街はインカ帝国の昔、首都として栄えたところで、いまも往時の遺跡が数々残る。で、この街も標高3400メートル。階段をちょっと登るだけでも息苦しい。

ベルモンド パラシオ・ナザレナスの1号室。24時間バトラーサービスが付いていて、ピスコサワーを部屋でつくってもらうこともできる。

 宿泊先の「ベルモンド パラシオ・ナザレナス」の部屋には、高山病を軽減するハーブの入った枕やポプリがふんだんに用意されていて、できるだけゲストの居心地をよくしようと配慮。万国共通で、標高の高さがゲストを悩ませるようだ。

スイート全室に酸素供給システムが導入されていて、高い標高でも快適。1号室にはところどころ、インカ時代の石積みやコロニアル時代のフレスコ画が残されている。

かつての宮殿と僧院を数年かけてレストアしたホテルは、隣接する「ベルモンド ホテル・モナステリオ」とともにクスコを代表するホテルだ。

 今回の列車の旅にもドクターが同行し、つねに私たちがグッドコンディションでいられるようにケアしてくれた。そんな思いまでして、なぜ出かける？ コンドルの勇姿やそびえ立つ霊峰、そしてシェフ ディエゴの料理が食べられるなら、どんなに息苦しい思いをしても、それだけの価値ある旅だからというのがその答えだ。

クスコの街では、こんな民族衣装を着た人たちにも出会える。

大沢さつき(おおさわ さつき)
大好きなホテル：LAPA PALACE＠リスボン
大好きなレストラン：TORRE DEL SARACINO＠ソレント
感動した旅：フィリピンのパラワン島ボートダイビング、ボツワナのサファリクルーズ、ムーティ指揮カラヤン没後10周年追悼ヴェルディ「レクイエム」＠ウィーン楽友協会
今行きたい場所：ナミブ砂漠
ブログ http://tabi-travell.com