気温は高いのに湿度が急降下し始める初秋は、予想外の肌トラブルも。皮膚科医の髙瀬聡子さんに原因と対策を伺い、頼れるコスメをリサーチしてみました。
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トラブル多発の秋の1週間のスキンケア
季節の変わり目の肌悩みといえば、これまでは“春”の話。でも皮膚科には数年前から秋口の悩み相談が増えているそう。その原因を皮膚科医の髙瀬聡子先生に伺った。
「考えられるのは、やはり年々加速している夏の強烈な暑さ。あまりに暑く湿度が高いため、お手入れのやる気が出なかったり、うるおっている気分になって過ごしてしまう。昼間ファンデが落ちても『もういいや』と、全体に肌のケアをあきらめてしまう方が多いのでは」
そして夏が終わったとき、シミやくすみなどのメラニン関連のトラブルを発見する、というのが原因のひとつだそう。
「もうひとつは、体も夏疲れがたまっているため全体的にバリア機能が下がった状態で、秋の花粉症などのアレルゲンに敏感に反応して肌荒れしてしまう、というトラブルです。黄砂やPM2.5など、アレルゲンが昔より増えている点も、秋口に肌荒れを起こす人が増えている原因になっていると思われます」
いずれの場合もスキンケアの基本に立ち返り、適切な化粧品を選べば慌てなくても大丈夫とのこと。
「油分を嫌わず乳液やクリームまできちんと塗って保湿をしたり、ニキビ対策に顔全体に脱脂力の強いものを使わないなど、正しいケアを知っていれば、特別にがんばらなくても悪化させないですみますよ」
2016.09.19(月)
Text=Machiko Saito
Photographs=Hirofumi Kamaya