サバンナ・八木真澄さん。取材中、常に電卓を片手に計算しながら分かりやすくお金の話をしてくれました。 八木さん「今、物価が上がっていますよね? 住宅ローンの金利が上がるとも言われてますけど、元々頭金ゼロで5,000万円の家を買ったとします。変動金利を組んでいる人は金利が2%上がると……ちょっと電卓持ってきていいですか?」 「物件の単価が下がって安くなった家を、お金持ちがキャッシュで買う。これを繰り返したら、お金持ちはよりお金持ちになっていく。世の中の人はお金がないと言っているのに、銀座にある5万円する寿司屋の予約は取れないのはこういうことなんです」 「僕、東京に住んでいる人はみんな、実質は貧乏やと思うんです。田舎にいたら土地は安く買えるのに、狭い74平米を2億円とかで買うんです。ファミリータイプの車に500万円使って、子供を私学に行かせたらお金はもうないじゃないですか」八木さんの話は止まらない。 物事を【緊急/緊急でない】、【重要/重要でない】の座標軸で考える思考法について教えてくれる八木さん。「自分にとって“緊急ではないけど重要”なものを考えてみてください。僕の場合は勉強。今後の種であり、芽であり、実になるもの。つまり複利を生むもの。ここが育つと、パワーがついて生活が楽になるんです」 「サービス」「お金」「八木」。サービスと八木の間に位置するお金を「なるべく経由せずに何ができるかを考える。今は物価高ですけど、それに付き合わない。何を大切にするか、自分の中に明確な基準を作って、お金と向き合っていくのが大切です」