世界中、300を超える言語に訳されて、歌い継がれている「きよしこの夜」。 いまどきのLEDふんだんのイルミネーションも華やかだけど、ヨーロッパの田舎のクリスマスも魅力的。 クリスマス時期には、焼き菓子のスライスを毎日1枚ずつ食べて、クリスマスが到来するのを待つ。中にはバレンシアオレンジやクルミやアーモンドなどがたっぷり。 クリスマス・マーケットもこの時期の楽しみ。クリスマス関連の小物がならぶお店を見て回るだけでウキウキしてくる不思議。 オーストリア北西部の3州で展開される「きよしこの夜」イベント。(C)SalzburgerLand Tourismus, Stille-Nacht-Landkarte 歌詞を書いたヨーゼフ・モール神父の墓。後ろに見えるピンクの建物が神父の創立した学校だ。 平和の詩が書かれたマリアプファールの街は、こぢんまりとしていて穏やか。 朝からの雪が降り積もって、すべての樹がクリスマスツリーのよう。 ヨーゼフ・モールが神父をつとめた教会でのコンサート。ザルツブルクの人たちの音楽愛の幅の広さに驚かされる選曲が、楽しい。 小さな「きよしこの夜」礼拝堂。このチャペルは20世紀に建てられたものだが、調度品はかつての聖ニコラス教会のもの。 初演が行われた教会のオルガンが壊れていたため、ギターと歌手の2人組による「きよしこの夜」が披露された。 メロディーをつくったグルーバーはオルガン奏者だが、ふだんは教師。彼が住んでいたアルンスドルフ村にも小さな博物館がある。 ザルツブルク、チロル、オーバーエステライヒ3州に点在する「きよしこの夜」ゆかりの村には、当時の家屋を活用した小さな博物館がたくさんある。 ザルツブルクの象徴のひとつ「大聖堂」。この街で生まれたモーツァルトも、この大聖堂で洗礼を受けた。 ザルツブルク博物館で展示される「きよしこの夜」の楽譜。(C)SalzburgerLand Tourismus, Stille Nacht Autograph 2015年に上演された「待降節」のステージ。 「きよしこの夜」の200年を祝って発売された黒ビール。なかなか苦味のきいたテイスト。 チロルのレイク・アーヘン。ここにも「きよしこの夜」ゆかりの小さな博物館がある。 湖畔に立つ昔の農家には14室の展示室があり、アルプス地方に伝わるキリスト降誕劇を見ることができる。実際のロバたちがいる小屋のステージは、臭いもリアル! 1000年の歴史あるオーバーエステライヒ州の古都シュタイヤーの街並み。 シュタイヤーで見られるパペット劇場は、キリスト誕生だけでなく、中世の街の営みが再現されたみごとなもの。 シュタイヤーは、鍛治職人の街でもあったので、クリスマスマーケットにはいまなお現役の職人たちが、あちこちでデモンストレーションしている。