ずっしり重い砂湯でデトックス
浴衣に着替え、砂場に進むと、鋤簾(じょれん)を持った「砂かけさん」が性別や体型に合わせて砂を掘り、寝転がった客に首元まで砂をかける。普通の入浴では体験できない重さに全身が包まれながら、砂の中で15分間蒸されていく。砂の温度は約42~43度。砂のずっしりとした重さと温度により、全身からじわじわと汗が噴き出す。
砂かけさんによると「最近は外国のお客さんも来るので、大柄な男性がいらした際は、砂を掘るのもかけるのも大変。温泉に慣れていない外国の方は、15分耐え切れずに砂から出てしまう人もいる」という。砂かけさんの額からも大粒の汗が滴っていた。
湯につかる温泉と比べると、砂湯はより“芯”から温められているような感覚があり、砂から出るころには顔は汗だくに。砂湯が終わったあとは浴衣に着いた砂をシャワーで洗い流してから身体を洗い、となりの上り湯に浸かる。ロビーに戻り、火照った身体をクールダウンさせていると、砂湯で弛緩していた血管が収縮してすっきりデトックスされたような、全身が整った爽やかな気分が訪れる。
竹瓦温泉には温泉による普通浴(男湯・女湯)もあり、泉質は男湯と砂湯に塩化物泉、女湯に炭酸水素塩泉が引かれ、両泉質とも神経痛、五十肩、打撲、捻挫、疲労回復などへの効能が知られている。砂湯は観光客がよく訪れる一方、普通浴の湯船は近所の人々でにぎわっていた。
竹瓦温泉の2階は格子天井の90畳の大広間で、かつては湯治客の休憩室だった。現在は地域の公民館として使われており、季節ごとの行事などが行われるスペースになっている。西日本随一の砂湯を持ち、多様な訪問者を受け入れながらも、「地元住民の生活温泉」という原点を失っていない竹瓦温泉。名物の砂湯を楽しみつつも、市民と観光客が共に憩い、交わる空間自体も味わってほしい。
●竹瓦温泉
所在地 別府市元町16番23号
営業時間 普通浴は6時30分~22時30分、砂湯は8時~22時30分(最終受付21時30分)。砂湯はタイムスケジュールがあるため、下記HPを要確認。砂湯は最大8名同時利用可能。
入浴料 普通浴/大人300円、小人100円
砂湯/1,500円(6歳以上から利用可能)
定休日 第3水曜日(祝日の場合は翌日)
https://www.takegawara-onsen.com/
