ライフセービングとはなにか。海や命と向き合った講習
――ライフセーバーを志す役どころゆえ、かなり訓練・練習されたと資料で読みました。どのように役に近づいていったんでしょうか?
ライフセービングは本当に危険と隣り合わせですし、生半可な意識では事故につながります。なので、作品に入る前に講習をしっかりと受け、海や命と向き合うとはどういうことかを学びました。みんな真剣に受けていたので、その熱量が作品に入ったんじゃないかなと思います。俳優たちがやっているというよりも、本当にライフセービングの講習を受けに来た、という雰囲気でした。みんなで協力してやっていて、作品をやっていることを忘れるぐらい、その講習にみんなで向き合っていました。気づいたら、役なのか自分なのか分からなくなるぐらい熱中していた記憶です。
――実際、海での撮影にあたり苦労はありましたか?
「ラン・スイム・ラン」というものが作品の中で何度も出てきます。砂浜を走って、海を泳いで、もう1回走って……という過酷なものなんですね。ドローン撮影のときは、本物の距離で僕らもやっているので、リアルに大変でした。例えば、1回海に入っちゃったら濡れちゃうじゃないですか。そこの撮り順に関しても大変だった記憶があります。
――体力面に関して、椿さんでも大変だったということなんですね。
いやあ、「こんなにハードか……!」と思いました。砂浜を走ると言っても、陸地とは違って足が全部砂に持っていかれますし、海では波に逆らって泳ぐわけで、泳ぎ方もプールとは全然違うんです。それにレスキューと普通の泳ぎ方も違って、常に溺者を見て進まなきゃいけないんです。それらをすべてスムーズにやれずに作品の中で手こずっていると、見ている人は物語に入り込めないし、ライフセービングに関わる人からも偽物に見えてしまうと思ったので、気を引き締めてやっていました。丁寧に教えていただいたおかげで、やれていると思います。
