「なんで聴こえない子に産んだの?」小4で限界を迎え、母に一度だけぶつけた言葉…難聴うさぎ(31)が明かす、“少女漫画を読んで絶望した”思春期の葛藤〉から続く

 SNSインフルエンサーとして活動する一方、難聴うさぎさんは最新の支援技術の普及にも力を注いでいます。自身の経験を活かしながら、どんな未来を描いているのでしょうか。インタビュー第3回目は、今力を入れて発信している内容について詳しくうかがいます。

コミュニケーションの苦労

――難聴は「見た目でわかりにくい障がい」ということで困ったご経験は?

難聴うさぎさん(以下、うさぎ) 最近健康診断を受けたときに、少し困りましたね。聴こえないと最初に伝えておいても、看護師さんやスタッフ全員に伝わっているわけじゃない。別色のストラップをもらってつけてるんですけど、障がいを持ってる人共通の目印なのか、意外と聴こえないってことをわかってもらえてない。「あれ? また言わなきゃいけないんだ」みたいになって。

――ほかにも、コミュニケーションのなかで「疲れるな」という場面はありますか。

うさぎ コミュニケーションを取るとき、口の動きを見ることが重要なので、耳元で話しかけられると、口元が見えないからわからないんです。「口の動きが重要なんです」という説明はするんですけれど、忘れられてしまうようなので、もう一度繰り返し説明して……そういうときは、ちょっと疲れちゃうかもしれません。

 あと「マスク外してほしいです」って私が言うと、 一瞬外してくれるけどすぐ戻しちゃう。マスクを外すのに抵抗を感じる場もある、というのは理解できるんですが、何を言っているのか全然わからない。だからそういうときは話をちょっと中断してもらって、スマホの文字起こしのアプリを使います。 

――そういえばSNSで「コロナ禍ではみんなマスクしてるので、口元が見えなくて大変だった」っておっしゃってましたよね。

うさぎ  はい。私は社会人だったからまだよかったんですけど。 もし学生時代に周りがみんなマスクをしていたら、 多分私はやっていけなかったと思います。 

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