井戸端会議のようなエッセイを

――この本は40歳からの暮らしを、長い手紙のような気持ちで描いたそうですが、一冊を読み返してどんなことを感じましたか?

 変化が多かったなと思いました。小さなことも大きなことも、いろんなことをやっていて、生活を新しく生きたいんだなって。いろんな変化があったので、ブログだと説明が難しいと感じていたことが、実は意外と多かったんです。拠点を関西に移したことにもいろんな理由があって、しかもそれはまだ考え中というか、現在進行形だったりするので、正しい決断だったのかどうかもわからない。なので、ようやく形にできた思いが多い一冊になりました。それと読み返してみて、前向きに頑張っているというか、なんか楽しそうに生きているな、と思いました(笑)。

――ご自身の暮らしをエッセイにするうえで、ネタ選びでいつも大事にしていることはありますか?

 読んでくださる方に、何かしら残るものがあればいいなと思っています。ちょっとした知恵とか気づきとかでもいいですし、くすりと笑ったとか、ほのぼのしたとか、プラスなことが少しでも残るような本にしたいっていうのが一番ですね。こういう人もいるんだって知るだけでも、気持ちがラクになったりすることもあると思うので。私自身もエッセイやラジオを通して、人が生活している様子を知るのがとても好きなんです。女性は特にそういう方が多いような気がするんですけど、井戸端会議とかも要は生活情報の交換ですよね。それによって安心したり、ラクになったり、自分も頑張ろうって思えるし、年々そういう気持ちが強くなっているので、私の本を読んだことで、そんなふうに思ってもらえたら嬉しいですね。

――40代も前半、半ば、後半で、考えることや見える景色が変わってくると思うのですが、最近新たに気になっていることや、この先やっていきたいことなどはありますか?

 今はまだ、40代が始まったという気持ちが大きいのですが、その直前までは閉じてしまっていたので、たくさん外に出て、興味を増やしたいと思っています。そして好きなことをきっかけに、友人関係を広げていきたいです。関西での人付き合いを増やすのが最近のテーマなんですけど、それがどんどん面白くなっています。それこそ39歳のときは、この先、新しい友達も趣味もできないような気がして、それも落ち込む理由のひとつだったんですけど、40歳になってみたら、むしろ逆で。関西っていうコミュニティの違いもあると思うのですが、新しい友達が増えていて、向こうも新しい交友関係を求めている感じが楽しくて。39歳の1年間は何だったんだろうって思うくらい(笑)。結局、年齢ではなく自分の気持ち次第だったと思うのですが、やりたいことが増えていますし、仕事も遊びも「楽しむこと」に一番関心がありますね。

おづまりこ

兵庫県生まれ。20代、30代は東京で暮らし、現在は関西在住。著書に『ゆるり より道ひとり暮らし』『ゆるり より道ひとり旅』『ゆるり愛しのひとり旅』『金曜日のほろよい1000円ふたりメシ』(文藝春秋)、『おひとりさまのあったか1ヶ月食費2万円生活』『おひとりさまのゆたかな年収200万生活』『わたしの1ヶ月1000円ごほうび』(KADOKAWA)がある。
X:@mariskosan
Instagram:@odumariko

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