憧れだった映画制作の裏側に潜入! ハリウッドにやってきた4作目

◆『ウォーリー ハリウッドへいく』(1993年)

 映画産業の都・ハリウッドにやってきたウォーリー。なんでも映画監督や俳優に会ったり、エキストラのなかを歩き回ったりすることが彼の夢だったそう。そんな彼は本作でさまざまな映画の舞台裏を覗いていくことになります。

 白黒のサイレント映画や西部劇、恐竜、エイリアン、おばけものとバラエティ豊かな映画がラインナップ。カメラマンや照明係など裏方の仕事も細かく描かれているため、読んでいる私たちまで映画制作の舞台裏を見ているような気分になれます。

 そして最後の「ミュージカル『ウォーリーをさがせ』」は圧巻! ウォーリーの恰好をした‟なかまたち“がページを埋め尽くしているのです。もちろん、ウォーリー本人も紛れています。シリーズのなかでもかなり難易度の高いテーマですが、ウォーリーがヒントをくれます。「ぼくは ウーフの ほしがるものを もっている」「オズローは つえを もっている」など。でも、本物を探し当てるのはかなり難しいかもしれません……。

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