Magnificent View #724
モンタルチーノ(イタリア)
(C) R. Ian Lloyd / Masterfile / amanaimages
イタリアのトスカーナ州にあるモンタルチーノは、3つの渓谷にはさまれた丘の上にある小さな街。天気がよく空気が澄んだ日には、糸杉が点々と並ぶ並木道の向こうに山並みが続く、ご覧のような絶景が楽しめる。
今でこそのどかな風景が広がっているこの街だが、標高564メートルという見晴らしのいい地理条件から、過去には幾度となく、シエナとフィレンツェの間の領土争いに巻き込まれてきた。
1260年の「モンタペルティの戦い」ではシエナ軍が勝利し、モンタルチーノはシエナ共和国の一都市として発展。だが、1553年に再び勃発した両国間の争いでシエナ共和国はフィレンツェ公国に降伏。一部のシエナ軍はモンタルチーノに逃れ4年にわたって強く抵抗したものの、1559年、ついに降伏し、長い戦いに終止符が打たれた。以降、トスカーナ大公国が1861年にイタリア王国に編入されるまで、この街はフィレンツェの支配下に置かれた。
現在、この街を有名にしているのは、ワイン。イタリアの3大ワインのひとつ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生産地として知られ、丘の麓にはぶどう畑が広がっている。
文=芹澤和美
