話題作への出演が続き、俳優としてますます存在感を放つ黒木華さん。高校時代の演劇部での経験をはじめ、今も変わらない芝居への思い、心をほどく料理の時間について伺いました。
演劇部での活動を経て、相手を理解する大切さを知った
――(前編で)自分の考えをまわりに押し付けるようなことはしないとおっしゃっていました。そうした冷静なスタンスはいつ頃から身についたものですか?
高校生の時に演劇部に所属していたのですが、その時は部員同士で結構ぶつかっていたんです。若かったですし、部活動に対する熱い想いを持っていたので、もうバチバチに(笑)。高校生がぶつかり合うことと、大人が相手の意見を認めないのは別ものではありますが、この映画でもみんなが自分の意見を曲げずに主張し合うのは、理解はできるんです。
ただ、部活と違って、お仕事ではぶつかっているだけでは解決できない局面がいろんなタイミングで出てきて、自分の意見だけでは変えられないことも増えてきますよね。そうした経験を重ねるなかでどんどん相手の意見を認められるようになっていったんだと思います。
相手の言っていることがどういうことなのかを自分なりに理解して、それでも理解ができないところは丁寧に聞いて。そういった経験を踏まえて、きちんとした相互のコミュニケーションができるようになっていきました。
―― 一方、演劇部で活動していた頃から今にいたるまで変わらないものはありますか?
お芝居を楽しむことですね。これはずっと変わりません。環境は変わっていっても、楽しい部分は必ず作るようにしています。
やっぱりお芝居が好きなんでしょうね。自分じゃない誰かを演じられるのも、あれこれみんなで作る過程も楽しい。作り上げたものをどなたかが見て受け取ってくれるというのは本当に幸せなことだなと思います。舞台出身なので、劇場に足を運んでくださった方々と、その場で物語を共有できるということにも感動します。舞台は「好き」の原点なので、一年に一度は舞台に立ち続けたいと思っています。
