90分間の質問攻めも。作家と読者がつくる熱量

 読者の本に対する熱量の高さは、ブックトークの場でも際立っています。日本のイベントのように作家の話を一方的に聞くだけではなく、会場に集まったファンが作家に「この表現はどういう意味だったのか」「今注目している作家は誰か」など、自発的に手を挙げて質問を投げかけ、読書会のような対話の場になるのです。

 10代の頃に児童文学などでファンになった読者層が、20~30代になって経済力を持ち、新刊が出るたびに熱心にイベントへ足を運んで深い問いをぶつける。こうした作家と読者の距離の近さや熱気も、今の韓国文学を力強く支えているのだと感じます。

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願うのは私に禁じられたこと

2026年7月23日
定価 2,992円(税込)
文藝春秋
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小山内園子(おさない・そのこ)

1969年生まれ。NHK報道局ディレクターを経て、社会福祉士として活動。延世大学語学堂や翻訳学校などで韓国語を学び、以降は韓国の政府機関の招聘プログラムやライターズレジデンスなどで韓国に暮らす。ク・ビョンモ『破果』で第15回翻訳ミステリー大賞受賞。著書に『〈弱さ〉から読み解く韓国現代文学』、『2人は翻訳している』(共著)、訳書にキム・ユダム『ケアする心』、カン・ファギル『大丈夫な人』、チョ・ナムジュ『耳をすませば』など。

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