“普通じゃない”方法で「自分だけの香り」が作れると話題の、完全オーダーメイドで調香する「BESPOKE FRAGRANCE」をCREA編集部員が体験。自分の嗅覚が映し出す「本当の自分」が現れる香りとは? 優れた審美眼を持つ2人のセレブリティが体験した感想もあわせてお届けします。
謎めいた存在「BESPOKE FRAGRANCE」を体験
究極の「自分だけの香り」を作れると聞いて向かったのは、東京都渋谷区・富ヶ谷にある瀟洒なマンションの一室。事前にBESPOKE FRAGRANCEについて調べてフレグランスの価格、容量などの情報は把握できたものの、洗濯に耐えられる耐久性を持たせたシルクの服や、知る人ぞ知る老舗ワイシャツブランド「蝶矢シャツ」コラボのオーダーシャツなど、相当マニアックなアイテムを取り扱うブランド「YINGIGO A M」も展開されていて、いまいち全貌がつかみきれず、若干不安な気持ちを抱えたままドアを開けました。
「こんにちは~」と緊張が解けるようなほがらかな笑顔で出迎えてくれたのは、YINGIGO A Mを手がける調香師・YINDIGO(インディゴ)氏。白を基調とした素敵な部屋に入ると、クラシカルなデザインの黒のスーツケースが目に入ります。聞けば、このスーツケースに道具を全部詰め込んで、出張オーダーメイドの調香も行っているのだとか。すっきりした清潔な空間と窓から届くやわらかな光に、緊張がほぐれました。
というのも、公式サイトで紹介されているフレグランスづくりには「インタビュー」という工程があったので、自分の深淵に触れる、まるでカウンセリングのような何かをあれこれ聞かれるのかもと身構えていたのです。が、そういったことは一切ありませんでした。小さな机にYINDIGOさんと座り、お願いされたのは、150種類以上の天然香料を「好き」「嫌い」「そうでもない」に分けていくという作業だけ。選別する際の注意点としては、頭で考えて選ばない、ただ直感的に分けていくことでした。
文=CREA編集部 写真=佐藤 亘
