書籍化やドラマ化など、今や令和ホラーコンテンツの最前線としてその知名度を高めてきた、生配信サービス「TwitCasting」の怪談語りチャンネル「禍話(まがばなし)」。この夏、6日連続で公開した珠玉の実話怪談をダイジェスト記事でお届け。
怪談ネットラジオ「禍話(まがばなし)」が配信する実話怪談の中に、入院中の男性が体験した戦慄の一夜を描いたエピソードがある。胆のう炎で突然の入院を余儀なくされた50代の経理課長・Aさんが、誰もいないはずの病室で聞いた「音」とは何だったのか。
耳栓をしても聞こえてくる「カリッ」という音
Aさんは都内の中小企業で長年勤める真面目な男性社員だ。ある夜の夕食中、急激な腹部の痛みに襲われ、翌日の緊急外来で胆のう炎と診断され、そのまま入院することになった。
静まり返った深夜の病室。Aさんが息を殺して耳をそば立てていると、どこからともなく音が聞こえてきた。
「カリッ…………カリッ…………」
子猫が爪を研いでいるような、生き物の気配を感じさせる音だ。苛立ったAさんは妻からもらった耳栓を耳に詰め込んだが、その瞬間、小学生のころの記憶が不意に蘇ってくる。汗かきだった子どものころ、全校集会の最中に背後から浴びせられたクラスメイトの嘲笑――そして、どこからともなく聞こえてきた言葉。
『デブ汗』
記憶の中の声に突き動かされるように、Aさんはベッドの下を覗き込もうと顔を横に出した。そのとき目に飛び込んできたのは、黄ばんだ灰色をした10センチはあろうかという異様に長い爪と、しわくちゃの手だった。それはベッドの支柱を爪で「カリッ」と撫でてから、すっと消えたのだという。
飛び起きたAさんの手には、いつの間にか押していたナースコールのボタンが握られていた。その瞬間、彼の中に「深い後悔と恥ずかしさがこみ上げてきた」という。
この話にはまだ続きがある。Aさんが体験した恐怖の夜は、これだけでは終わらなかったのだ。気になる結末は、ぜひ本編で確かめてほしい。
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本編は、以下のリンクからお読みいただけます。
» 前篇:「きっと、幻聴だ…」胆のう炎で入院した男性を心を追い詰めた、誰もいない病室で聞こえてくる“ベッドの下の音”
» 後篇:耳栓をしても聞こえてくる“カリッ”という謎の音…退院前夜、病室に現れた“謎の老婆”がゴミ箱に捨てた《体の一部》とは
