鳴神山ハイキングを終え、心地よい達成感に包まれながら向かったのは、麓に広がる織物の街・ 桐生市。山旅の醍醐味のひとつには、山を下りた後にその土地のカルチャーや食を巡ることで、旅が何倍も深く豊かになることにあります。
山歩きですっかりお腹を空かせたモデルの吉岡更紗さんとともに、注目スポットを巡りました。
» 地域の農家とつながる。地産食材を使った絶品ピッツァに思わず笑み
» 曽祖父譲りのDNA。生粋のアイス好きが作る至福のイタリアンジェラート
» レトロなゲームに引き込まれる、街角の小さな秘密基地
地域の農家とつながる。地元食材を使った絶品ピッツァに思わず笑みが
山の爽やかな余韻をまといながら、駒形登山口から車を走らせること約20分。桐生市錦町にある「ピッツェリア・ダ・マキ」に到着しました。
ここは、本場イタリア・ナポリの「真のナポリピッツァ協会」の厳しい審査を経て群馬県内で初めて認定を受けた、知る人ぞ知る名店。伝統的な製法を守り、薪窯で一気に焼き上げるピッツァを求めて、県外からも熱心なファンが足を運ぶといいます。さらに取材の数日前には、窯焼きピッツァの頂点を決める「キングオブピッツァ 2026」で見事グランプリに輝いたばかりという、まさにホットな一軒です。
山歩きでお腹を空かせた吉岡さんが注文したのは、前菜付きの「ダマキ セット」。メインのピッツァには王道の「マルゲリータ」と、グランプリ受賞メニューである「ルカ・ポンティコルヴォの黄金マルゲリータ」をオーダー。店内に据えられた大きな薪窯から香ばしい香りが漂うなか、期待に胸を膨らまして焼き上がりを待ちます。
まず運ばれてきたのは、群馬県産の新鮮な野菜をふんだんに使った日替わりの前菜盛り合わせ。野菜のほかにも自家製タルタルを添えた鶏ハムや、ナポリの郷土料理でもある、海苔を練り込んだ揚げパン「ゼッポリ」などが美しく盛り付けられてます。
サラダに使用されているのは、地元・桐生の「元気のでるファーム」で育てられた無農薬野菜。 オーナーシェフの巻田 奨(すすむ)さんが「自分が料理人として誇れる、本当においしいと思えるもの」を追求した結果、自然と辿り着いたのが、群馬県の農家の人たちが愛情を込めて育てた食材でした。しかし、地域の作り手たちと深く関わるうちに、彼らが抱えるリアルな課題もまた、見えてくるようになったといいます。
現在の流通システムにおいて、形が不揃いだったり、少し傷があるという理由だけで市場に出せない規格外の野菜。しかし、それらも味の良さは一級品です。
巻田さんは、こうした規格外とされる素材を適正な価格で仕入れ、料理人の確かな技術で見事な一皿へと昇華させていきます。行き場を失うはずだった高品質な恵みを無駄なく循環させる仕組みは地域の農家たちにも喜ばれ、「ピッツェリア・ダ・マキ」と繋がる生産者の輪が次第に広がっていったそう。一品一品の深い味わいの背景には、この街の温かな循環が息づいています。
お待ちかねの主役、窯で焼き上がったばかりのピッツァがテーブルに届きました。「黄金マルゲリータ」は、巻田さんが10年来の信頼を寄せる群馬県の農家が作ったトマトと、実際にナポリの工場まで足を運んで目利きしたというイタリア産の水牛モッツァレラを贅沢に使った特別な一枚です。
食後、吉岡さんにマルゲリータと黄金マルゲリータ、どちらがおいしかったかを尋ねると、「それぞれの良さがあって、どっちもおいしくて決められません!」と、うれしそうな困り顔を見せてくれました。
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ピッツェリア・ダ・マキ
所在地:群馬県桐生市錦町3-9-4
電話番号:0277-32-3658
営業時間:平日ランチ 11:30-14:00(LO)、平日ディナー 17:30-20:30(LO)、土日祝日ランチ 11:00-14:00(LO)、土日祝日ディナー 17:00-20:30(LO)
定休日:木曜日
https://damakikiryu.com/
