この記事の連載

 前篇では十和子さんと腸活との出合いや、腸活が身体に与えるいい影響などについてお伺いしました。後篇では、時間のないときに簡単に出来るオススメの腸活レシピや、相性のいい外からのお手入れなどについても深掘り。二人の娘さんたちから教えてもらうという韓国コスメ事情など、プライベートについてもお話いただきました!


コンビニで買える食材でも腸活は可能

――十和子さんの書籍の中にあるレシピにもぜひ挑戦してみたいのですが、毎日自炊は難しい場合も。時間のないときに簡単に始められる腸活はありますか?

 この本の中にもありますが、オススメは調理時間10分で済んじゃう『五色納豆』。マグロとサーモンが用意できればベスト。

 あとは長いもを千切り、もしくは角切りにして、そこに納豆を入れます。めかぶをプラスするのもいいですね。あと、たくあんも! 絶対に5種類の食材が揃わないとダメというわけではなく、うちに7つ、8つと食材があればそれを入れてもOKです。

 マグロとサーモンが見つからないときは、しらすで代用してもいいですし、なくても大丈夫。動物性のタンパク質を補うのが目的なので、マストではありません。これをご飯にかければ腸活丼になりますし、麺にかければ腸活麺、素麵でもいいですね。冷ややっこにかければちょっとした腸活おつまみになるんです。

 この本を読んでいただくと、「あ、腸活にはこんな食材が必要なんだな」と分かると思うので、自分で何か作るときに冷蔵庫にある食材で手軽に腸活レシピが作れるようになると思います。特別な食材がないと作れないわけではないので、手軽なところからスタートしてもらうのが一番だと思います。

――例えば、コンビニでひとつ食材を買って腸活レシピにするとしたら、何がオススメですか?

 キムチやチーズはどうでしょう? 例えば、それらをオイルフリーのツナと和えるとちょっとしたご飯のお供になります。あと、納豆は世界に誇る腸活食材のスーパースターですから、一品加えるのに最適です。発酵食品全般と、あとは食物繊維、というふうに覚えておくといいと思います。

 最近『納豆を入れたぺちゃんこ春巻き』というものを作ったんです。春巻きなのですが、中には納豆とシソ、キムチを入れて。火が通らなくても食べられるものばかりですが、外側の春巻きの皮をカラッとさせればさらに美味しくなるだろうと思って。匂いが少し抑えられるので、納豆嫌いの人でも食べられたので、ぜひ挑戦してみてください。

――なるほど! さすがのアイデアです!

 腸活を頑張ろうとすると、食物繊維を摂り過ぎてしまう人が結構いらっしゃるんです。そうすると逆に腸で消化しきれずに便秘になってしまうことも……。生野菜をモリモリ食べればいいというわけではないので、寒い時期にはできるだけ火を通したお野菜や水分もしっかり摂るようにしてください。

2025.04.23(水)
文=前田美保
写真=深野未季