館内の装飾やアフタヌーンティーで、和の伝統や文化にふれる贅沢なひとときを提案。今回ご紹介するのは、日本の美しい春が体感できるラグジュアリーホテル3軒です。


家紋アート「ペニンシュラ松葉桜紋×現代桜図」
「桜アフタヌーンティー」

◆ザ・ペニンシュラ東京

 「ザ・ペニンシュラホテルズ」では、ホテルが所在する土地の文化や伝統をさまざまなプロダクトやコンテンツを通して紹介している。「ザ・ペニンシュラ東京」では、昨年2024年から、日本の伝統美を魅せる“紋章上繪師(もんしょううわえし)”が春や秋を表現した“オリジナル家紋アート”でロビーを装飾し、『本物の和を取り入れた空間をさらなる芸術の場に昇華させた』と好評を博している。

 今春、ホテル1階のダイニング「ザ・ロビー」を彩るのは、「京源」三代目、紋章上繪師の波戸場承龍(はとばしょうりゅう)氏とその息子である波戸場耀鳳(はとばようほう)氏が手掛けた“家紋アート”。長谷川久蔵が描いた国宝「桜図」をモチーフに、金箔をふんだんに使用した絢爛豪華な背景や立体的に描かれた桜の花びらと力強い桜の大木などを独自の解釈で再現。デジタルで新たに描き起こしたうえで、特殊な印刷技法を用いて美濃和紙に印刷されている。まさに日本の美しい春を感じさせる大作だ。

 そんな“オリジナル家紋アート”が展示されている「ザ・ロビー」では、今年2025年も春をテーマにした人気のアフタヌーンティーが登場。

 桜をイメージした愛らしいカラーや桜の花をかたどったチョコレートを取り入れたスイーツ6種類、グリーンピースや新玉ねぎをはじめ、桜鯛、筍、新じゃがいも、春キャベツ、空豆や蕗味噌など春の食材をふんだんに取り入れたセイボリー7種類などをラインアップ。

 また今回は、キッシュとパウンドケーキの中間のようなセイボリー「ピクニックケーキ」を初めてペストリーチームが用意。チーズや卵、ハムの旨みと、食感が楽しいひと品だ。

 “オリジナル家紋アート”を鑑賞しながら、桜をテーマにした華やかなアフタヌーンティーをいただく。都心のラグジュアリーホテルで、そんな日本の春を満喫するアーティスティックな体験をぜひ堪能して。

ザ・ペニンシュラ東京

所在地 東京都千代田区有楽町1-8-1
電話番号 03-6270-2888(代)
https://www.peninsula.com/ja/tokyo
◆予約サイト
https://www.peninsula.com/ja/tokyo/special-offers/dining/sakura-afternoon-tea/

2025.04.08(火)
文=立花奈緒(ブレーンシップ)