日本が誇る四季折々の魅力に迫る季節の絶景特集。まだ知られざる四季折々の表情を見せてくれる日本の風景に改めて魅了されたという人も多いはず。
今回は、岩手県が誇る春の絶景・風物詩をピックアップ。
日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。これからの旅の参考にどうぞ!
» #01 五郎沼の桜
» #02 毛越寺曲水の宴
» #03 猊鼻渓の舟下り
» #04 花巻温泉のバラ園
» #05 北上展勝地さくらまつり
» #06 館ヶ森アーク牧場のチューリップ
» #07 安ヶ沢カタクリ群生地
» #08 長沢川の桜づつみ
» #09 雫石町の菜の花畑
» #10 上坊牧野の一本桜
◆五郎沼の桜

平泉・藤原氏初代清衡の孫、樋爪太郎俊衡が建立した樋爪館跡の南にある五郎沼。
沼のほとりに植えられた桜が水面に映る様子は、辺り一面をピンク色に染め上げ、訪れた人を魅了する。
7月には駐車場隣の蓮池で、中尊寺で泰衡の首桶から見つかった種を復活させた古代蓮(中尊寺ハス)が美しい花を咲かせる。
沼を一周する約1キロの散策コースでは、五郎沼経塚跡や指定文化財の箱清水石卒都婆群などを巡ることもできる。
五郎沼の桜(ごろうぬまのさくら)
所在地 岩手県紫波郡紫波町南日詰字箱清水
https://iwatetabi.jp/spots/5715/
◆毛越寺曲水の宴

岩手県平泉にある毛越寺は、平安時代の優美な浄土庭園に四季折々の花が彩る国の特別史跡、特別名勝に二重指定された古刹。
「曲水の宴」は、平安時代の優雅な宮中行事を再現したもので、2024年は5月の第4日曜日に行われる。
平安貴族の装束を纏い、古式ゆかしい催庭園の遣水(やりみず)に盃を浮かべ、その流れに合わせて和歌を詠む光景は、平安時代へタイムスリップしたかのよう。王朝絵巻さながらの雅な光景を今に伝えている。
2025年については曲水の宴の会場となる“遣水(やりみず)”中流部での発掘・修繕工事を実施するため、開催中止となる予定。また再びこの光景が見られる日が待ち遠しい。
毛越寺曲水の宴(もうつうじ ごくすいのえん)
所在地 岩手県西磐井郡平泉町平泉大沢58
https://hiraizumi.or.jp/event/gokusui.html
2025.04.12(土)
文=CREA編集部